生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信299 ・自民党総裁選は大崩壊への分岐点

2009-09-21 07:14:49 | 日記
おはようございます。今朝も雲ひとつない青い秋晴れ。一瞬ですが、「日本は平和だなあ」。
生き生き箕面通信299(090921)をお届けします。

・自民総裁選は大崩壊への分岐点
 本日の朝刊が自民党総裁選をどう扱っているか、読売、朝日、日経の3紙を比べてみると、読売には1行もなく、全く「無視」の形。朝日は2面の片隅に2段で「排除か融和か、対立鮮明」の見出し。日経は3段見出しで「自民総裁選 遊説スタート」を箱にしています。

 3紙を通じた印象は「本当に党を再生しようとする気はあるのやろか。大丈夫かなあ」というものです。政党政治は与党と野党が丁々発止とやるから健全さが保たれるわけで、その意味からも自民党にしっかりとした党勢を維持してもらわなければなりません。

 立候補した3氏は、谷垣禎一氏が「みんなでやろうぜ」と党内融和を前面に押し出したのに対し、河野太郎氏は「古い自民党は切り捨てるべきだ」と主張し、森喜朗元首相をほぼ名指しするほどの激しさで「古い自民党」との決別を宣言しています。西村康稔氏は「若手にやらせてください」と、客観的には若手の分断役。争点は森氏らを切るかどうかになってきました。

 どうなるのでしょうか。ぼくは「結局、谷垣氏が勝つ。西村氏は予想通り若手分断の役割を果たし、河野氏の芽を摘み、森氏ら”古い自民党”をゾンビのように生き延びさせるだけ」と、見ます。大方の見方もそうではないでしょうか。

 問題は、河野氏が負けた後はどうなるか。あれだけはっきりと森氏ら「年寄り組み」を批判した背景には、「負けた場合は自民党を脱退する」と覚悟があるとも伝えられています。おそらくそうするのではないでしょうか。

 河野氏は「小さい政府」という保守本来の「旗」を高く掲げました。その鮮明さたるや「まさに良し」の感を強くします。そうであってこそ、2大政党制の意味がある。国民には分かりやすい。しかし、河野氏の保守の結集はむずかしそうです。

 河野氏が自民党を割れば、自民党の活力はさらにレベルが下がります。先の衆院選ですでに”大崩壊”した自民党ですが、河野氏離党でさらに崩壊への道をたどらざるを得ません。そうなると、2大政党制の危機でもあります。自民党という批判勢力を失った民主党は、たちまち従来型利権官僚政治に逆戻りすることになります。これは人間の性。「自民党さん、しっかりして下さい」とエールを送りたいと思います。