水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1101」

2016-11-19 19:13:22 | Weblog



カルテ番号 ら・1(3)

良知和尚は一息ついた。
その意味を風間陽水は推測している。
どうやら、良知和尚は門外不出の書の内容を話そうとしているのだろう。
「良知さん、初対面の私に何故、そんな事を話されているのですか?
私はただの治療師です。
ご覧の通り、山の中で細々と暮らすのが精一杯の人間です。
個人相手には、心身の回復にお手つだいができますが・・・
それ以上の影響力は持っていません」

良知和尚は、頷いているが、本気にしていないようだった。
「何故、拙僧が先生の処に来たのか?
それをお話しするにも、空海僧正の書を聞いていただきたい。
その書には、幾つかの要点がありました。
一つは、協力を仰ぐ人の名前です。
御存じのように、空海僧正はおよそ1200年前の人です。
弘法大師という尊称は、死後に天皇が贈ったものです。

とはいえ、空海僧正の最後も遺体も誰も見たことがありません。
高野山の奥の院の地下に眠っている。
即身仏になられた。
荼毘に付した。
いろいろな説はありますが、謎が多すぎるのです。
未だに、専任の僧が奥の院の地下の空海僧正の付き人をしています。
有名な話ですが、口外ご法度の為、本当の事はわかりません。
専任の付き人は幾代も続きましたが、死んでも秘密厳守なのです」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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