水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1091」

2016-11-09 19:57:47 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(40)

予言は、預言者が受け取るものだと思っていた。
だから、その言葉の真偽は誰にも判らない。
起こるか、起こらないかの結果待ちで判断する。
ところが、預言者が発した言葉じゃなかった。
居合わせた、周りの者に直接伝わった言葉だ。
三人に同じ言葉が同時に伝わったのだ。
預言者だと思っていた吉永百合は、まだ眠っている。
そして、この間、百合は一言も発していない。

やがて風間陽水が口を開いた。
「予言というのは、こういうものだったのか。
私は、今まで勘違いしていました。
預言者、ここでは巫女役ですね。
吉永さんに直接伝わる言葉だと思っていましたよ。
どうやら、本当の預言者というのは中継役なのですね。
中継役の近くにいる人達が、受け取れるようです」

愛田恵子も意表をつかれたようだった。
「アタシも初めての体験・・・
言葉が直接伝わってくるとは思わなかったわ。
それも、居合わせた人全員に伝わるのね。
これなら、真偽を確かめる必要もないわ。
吉永さんは、まぎれもない巫女ね。
おそらく・・・彼女は何も知らないままだと思うわよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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