水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・389」

2014-11-11 18:47:26 | Weblog



カルテ番号 の・7(22)

軽くなった。
身体だか心だか知らない。
とにかく、軽くなったことが判る。
「先生、少し話を聞いて下さい」
考えて口に出したわけでなく、勝手にそう言っていた。

院長は黙ってうなずいていた。
「誰にも話していなかったことです。
ほとんど、忘れていたことです。
私、小学生の頃、いたずらされた事があります。
それが誰だか、覚えていません。
大人の人でした」
口が勝手に話し出して、野上香織は、やっと解った。
自分の男の人への恐怖は、これが原因だったのだ。
記憶にはあったが、忘れているくらいの事だった。

「今、解りました。
その事が原因だったのですね」
院長は少し困ったような顔をして、
「そうかもしれませんねぇ」と言った。
そして、少し考えてから、また言った。
「その時は怖かったのでしょうね。
でも、今は、もう恐怖は無いと思いますよ。
単なる事実として思い出したようですから、大丈夫です。
野上さんは、もうすっかり解放されたようですよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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