水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・380」

2014-11-02 19:24:33 | Weblog



カルテ番号 の・7(13)

院長は頭の近くに座り、頭から顔の上に手を浮かせている。
そして、ゆっくり、穏やかに話しかけた。
「何でも訊いて下さいね。気功の事、身体の事、そのた諸々。
答えられる事なら、答えます。
ただし、私の言う事が正しいわけではありません。
こういう考え方もあるのか、というように受け止めて下さい。
野上さんは、何かを知りたい、あるいは、何かを変えたいから、ここに来たと思います。
遠慮せず、何でも、訊いてみて下さい」

野上香織は、院長の手から、あきらかに温かい何かを感じていた。
「これが気功ですか?温かく感じます」
「気功といっても、人により様々ですから、全く別の感じ方もあります。
もちろん、目に見えないモノをアピールする多くの場合は、インチキが含まれていますよ。
それは、例えば言葉を売り物にしている政治家や宗教などもね。
決してお奨めできない気功も、かなりあります。
判断は、自身の感覚、あるいは、勘のようなものでする方がいいですね。
最近のネットなどの評判は、作られた意図が多くて、信用できませんよ。
特に、生命に関することは、自分の感覚を優先して下さい」

野上香織はその言葉で、この院長の正直さを感じた。
「あの~・・・、先ほど、出来るだけ触るようにしています、と先生は言いました。
触らなくてもいいのに、どうして触るのでしょう?」
触られるのが苦痛な野上香織にとって、その言葉が疑問だった。
「人は、触られる方が、安心するからです」
「どうしてですか?私は苦痛ですから、それは人によってではないのですか?」
院長は、更に、言葉を選びながら、ゆっくりと話してくれた。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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