水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「迷解剣客商売・46」

2011-06-15 19:17:31 | Weblog



以前「虚心」のテーマで小兵衛の言葉を書いた。
ワシが感銘した部分だったからだ。
そこを、もう一度ここに記す。
人を見抜く能力があっても勘違いした話だ。

小兵衛「人間は誰でも勘違いするものだ。」
人の世は勘違いで成り立っている」
弥七「まさか?」
勘違いはあっても、勘違いで成り立っているとは思えないのだ。
すると秋山小兵衛が諭す。
「お前ほどの御用聞きが、その事に気づかぬのはいけないよ。
それほどに、人が人の心を読むのは難しいのじゃ」
ここが中途半端な人生相談のセンセーとの違いだ。
解らない事を認めているから名人なのだ。

そして続ける。
「ましてや天地の摂理などみきわめられぬ」
ここも、中途半端な精神世界を語るセンセーとの違いだ。
簡単に○○の法則などと言うのは、何とも未熟としか思えぬ。
天が、神が、などと語るのは、とても恥ずかしいぞ。

更に、その後に続く言葉も素敵だ。
「できぬながらも、人はそうしたものじゃと、
いつも我が心をつつしんでいるだけでも、世の中はマシになる」
世の中をマシにするのに、難しい事はないと思う。
政治、行政、学者、その他モロモロのセンセー達。
指導する立場で、少し、耳が痛くないかぁ?
この意味さえ解らないなら、人前に出るのはひかえようぜ。
(「徳どん、にげろ」より)

        
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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コメント
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