水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「月餅・13」

2005-10-10 22:37:54 | Weblog

50×70cmの黒檀板。
その下を支える透かし彫りの台。
螺鈿の象嵌で265文字の「般若心経」。
一文字一文字が彫ってあり、埋めてある。
裏には幾つかの絵模様。
(多分チベットの縁起絵だと思う)

その文字の素晴らしさ。
ワシは字が下手だが素晴らしさは判る。
こ、これは、タダモノではない!
何よりも全体から溢れる「浄化の氣」がある。
ホコリで隠れているが、とんでもないシロモノだ。

(以下はワシの勝手な想像という事にしておこう)

1960年代。
中国は文化大革命と称し寺院の打ちこわしをした。
その時、多くの仏品が壊され焼かれた。
だが隠されて難を逃れた仏具や仏品も多かった。
混乱に乗じ、盗まれたかもしれないが残れたのだ。

1980年代。
民家に隠されていた仏具や仏像や仏品類。
自由経済化への政策の転換により表に出た。
もちろん、非公式だ。
屋台などの土産類に混じって売られた。
国宝級の品が暗い夜店に混じる。

多くは国外に出ただろう。
この時にもまだ残っていた品が時々売られた。
元々盗まれた品だ。
持ち主が名乗れない事情がある。

意図して政府公認の品に混ぜる。
あるいは、間違って混ざる。
いずれにしても、闇で売ってしまう。
闇で売ってしまわなければ、ならない。

ワシは細かい事情を知っていたわけではない。
だが(普段眠っている)勘が働いた。
ラッキー時は判るものだ。
これはワシ用に幸運が舞い込んでいる。

フッフッフ・・・。
悪代官とコンビの「越後屋」が降りてきた。
ワシはマヌケ顔から、したたかな越後屋に変身した。
フッフッフ・・・コッパ役人など簡単に出し抜けるぜ。



(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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