5月13日に発売予定の本作のゲラを読ましていただきました。
娘の高梨真奈が大学の同級生の渡辺優吾との結婚をめぐり、高梨家は嵐に突入します。渡辺家のご両親が変人であること、裕福な渡辺家と比べて釣り合いの取れない高梨家、そんな確執のある中で真奈と優吾の間にもすきま風が吹き始め、破談に突き進もうとします。そうこうしている間に、真奈の父と母の関係もぎくしゃくし始め、夫婦って何なのか、疑問が湧き始めます。
長年連れ添っていると、相手の存在が「空気」と考えられる一方で、それでは本当の愛は、そこから生まれる関係性はいかなるものかを想いながら読了しました。
『娘が巣立つ朝』(伊吹有喜著、文藝春秋、本体価格1,800円、税込価格1,980円、5月13日発売予定)
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