飛松中学校第61回生(2年生)の「立志の集い」が午後1時30分よりありました。2年生が将来の方向性を考える機会になる、飛松中学校の伝統的行事です。
第1部はクラスから選ばれた各1名が決意作文を発表、それを受けて保護者代表としてPTA会長が挨拶をする段取りになっており、やおら参加した次第です。
子どもたちは各々夢を語り、その道程の困難さを謙虚に述べ、素晴らしい発表でした。PTA会長もここは一言伝えないと意気込み、「人のお役になること」、「どうすれば人のお役になれるか常に考えること」、そして「何のためにそれをするのかも考えるくせをつけて欲しい」と語りました。この時期に登壇し話すのは、3月にある卒業式の練習の感もありました。
さて、第2部は卒業生による記念講演でした。第44回生の清水紘子さんを迎えてのピアノ演奏とお話はきっと子どもたちの心にもスイッチを入れてくれたと思います。
彼女は誕生時から目の異常があり、弱視の状態でしたが、小学校1年生時に右目の網膜剥離により失明、左目も高校3年生に網膜剥離で失明。特に阪神淡路大震災発生時の高校3年生の頃、自宅は住める状態でなく、落ち着いた頃に解体作業を見に行った日から左目の具合が悪くなりました。
「見えていたことにとても感謝しています。」の言葉が身にしみました。
失明した右目を摘出した方がいいという医師の言葉にも、「見えていた、思い出のある右目には愛着がありました。」 結局は医師の判断に委ねられました。
小学校1年生から始めたピアノ、練習はとても辛かったらしく、それでも中学生になり、音楽の道に進むことを決め、彼女自身も「立志の集い」には作文を発表したとのこと。「今、ピアノを弾けることは有難い。」
全日本盲学生音楽コンクールにて、ピアノ部門1位・神戸ユース賞を受賞し、ピアノ演奏を挟みながらの講演活動をされている清水さんは、ラブラドールレトリバーのピアザ君という盲導犬を伴っています。ピアザの名前の由来は、大リーグの名捕手だった「マイク・ピアザ」からいただき、ピアザは「心のパートナーでもある」とおっしゃっていました。
演奏は「千の風にのって」「ショパン ノクターン」「ショパン エチュード」「ドビッシー 月の光」「ドビッシー ピアノのためのプレリュード」などの心地良いピアノ演奏に酔いました。
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