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パーミッションセラピー協会代表の七海文重さんと1月5日に井戸書店でお会いし、本書をプレゼントしてくれました。彼女自身が息子さんの成長に関して悩んだ経験から、いかにしてどん底から抜け出したかが書かれています。そして、今ではクライアントの潜在意識を探り、その原因を見いだし、クライアントがそれを許すことで苦しみから抜け出すセラピーを実践されています。
人間の意識は、自分で自覚できる顕在意識とそれができない潜在意識で成り立っています。その潜在意識に蓄積されるのが親から刷り込まれる禁止令(例は「早くしなさい」=「ぼやぼやするな」)や拮抗禁止令(例は「お姉ちゃんだからしっかりしなさい」)です。子どもは親の愛を受けたいがためにそれらを遵守し、こうしなければならないという「幼児決断」をし、それに執着します。これが悩みや生きづらさの原因となり、ここに自身が気付き、執着を解き、再出発を許可することで解決に向かいます。
私も他人に対してこうしなさいと強く伝える性向があり、仕事でも上手くいかないことが多々あります。潜在意識を探ってみると、厳しかった父親からの厳命、そして、従わないと怒られることから、父親の顔色ばかり見ていた子供時代がありました。そこで部下にも自らの意見を強いない、彼らに考えさせ任せる、彼らの長所、そして彼らが好きなことを仕事にするようにし始めました。自分のストレスも無くなる結果になりました。
人は誕生し、家庭でのしつけ、学校での教育、社会でのルールを受け続けます。禅の教えでは、それを図として表すと
○ → △ → ▢
の変化です。誕生時や幼児では純真な気持ちですが、成長とともに角ができて、最後には四角となり、融通が利かなくなります。一般社会での行動では問題はないが、心の中では悩みや苦しみを抱いています。不要なことを捨て続け、心の中では感謝、謙虚の念を持つことで四角から丸に戻ると言われています。捨て去るものの中の最大なことが「幼児決断」かもしれません。
『私のすべてを私が許可する“眠りのセラピー”』(七海文重著、CLOVER出版、本体価格1,500円、税込価格1,650円)
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