自己啓発書の名著、デール・カーネギーの世界的ベストセラー『人を動かす』を齋藤先生が社会人1年生(22歳)に読み解いた本。社会人での人間関係では、文字通り、「人を動かす」術を知っておけば怖いものなしです。
答えは簡単で、「相手を知ること」に尽きます。まず、人間ってどういうことを思い行動しているのか、そして、あなたが関係する相手はどういう人かを知れば問題なしです。
「人はみな自分の欲求を満たすように動いているわけですから、相手がほしがっているものに答えてあげるのが、人を動かす極意になります。」
ここは割り切って、自分を殺し、相手に沿うように発言、行動することによって、信頼を勝ち得、こちらの意向を汲んでもらうように持ち込む。まぁ、なんて日本式というか、時代劇の越後屋の如くというか、洋の東西を問わずに成すべきことは一緒です。
世の中、自己にメリットを得ようとする風潮が強まる中、22歳と言わずに多くの人に読んでもらいたいですね。
「齋藤孝が読む カーネギー『人を動かす』」(斉藤孝著、創元社、本体価格1,400円)