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中韓を滅ぼす儒教の呪縛

2018-08-11 09:44:56 | 

 韓国大統領の末路はすべて哀れな理由はなぜか?「公(パブリック)」ではなく、「私(ファミリー)」最優先社会の結果であり、その原因を儒教、とりわけ朱子学に置いています。それでは、儒教、朱子学とは何か?

 儒教は「孝」を重んじる祖先崇拝が大事であり、祖先のやったこと、祖法を変えたがらない。保守的であり、抜本的な改革もなされず、ましてや革命は起きえない。

 また、他の宗教に見られる「来世」への視点はありません。「そんなことをしたら地獄に落ちる」や「閻魔さんに舌を抜かれる」などは道徳としてなさず、自己中、ファミリーさえ良ければに動くのは当たり前かもしれません。

 さらには、「士農工商」という身分制をとり、「貴穀賤金」思想が商業を卑しい行為と位置づけ、商業蔑視が強い。これは江戸時代の政策でも、貿易をすれば国が潤ったにもかかわらず、鎖国をし、中国においてのアヘン戦争を振り返るとよくわかります。

 では、なぜ、日本も朱子学を江戸政権は中心根本にしたにもかかわらず、中韓よりも開国が早かったのか?まずは、「科挙」を採用しなかったこと。支配層である「武士」のみが朱子学を学べばよかった。農工商民は孔子由来の儒教しか知らなかったわけです。

 そして、天皇の存在が非常に大きい。日本も武士政権になってから、政権を担う頭領は替わろうとも、国体は変わらなかったことの意義は、最終的には「公」があるわけです。中韓に絶対的存在はその政権を担う一族ですから、「私」に片寄るのは仕方ないことかもしれません。

 儒教の極端な教えである朱子学の呪縛を脱却することこそが、未来志向の国際関係を築く一歩でしょう。 

『中韓を滅ぼす儒教の呪縛』(井沢元彦著、徳間文庫、本体価格700円)

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