ずっと前からいつか行こうと思いつつ訪れないままになっていた昭和美術館。
ちょっとしたキッカケがあって行ってみようかという気になりました。
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名古屋市昭和区にある昭和美術館は茶道具が主な収蔵品であり、施設はお茶会や展示会で利用できるのだとか(文化・芸術・教育・学術に関する行事に限る)。
本館の裏手には庭園が広がっており、旧武家の別邸であった「南山寿荘」(旧正門も同様に移築)、茶室「有合庵」、腰掛待合などを備えています。これらは地域の文化遺産として指定されています。
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▲愛知県指定文化財の「南山寿荘」 毎年11月3日のみ全体を公開するとか
昭和美術館は夏季と冬季は閉館しており、春の上期展示と秋の下期展示の2期にわたるコレクション展を開催しているようです。
今年の上期展示は「青を愛でる」と題した、青磁や青絵付けなどの青いやきものが中心の展示でした。
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青磁の説明に、青磁は「砧青磁」「天龍寺青磁」「七官青磁」の3種(宋の時代とか龍泉窯とかの分類?)があるとし、それぞれの説明がなされていました。
もちろん砧青磁が最上であり均整がとれており釉も美しく半透明、天龍寺は作りが大振りで色が黄味を帯びて濃くなります。七官青磁は青緑に濁りがあり侘びがあるものとなりますが、一室のなかに青というテーマで並んでいるためつぶさにその違いが見て取れて、特徴がよくわかり勉強になりました。
また、作品名により「祥瑞(しゅんずい)」という言葉も知る事が出来ました。
※祥瑞(しゅんずい) 中国明時代末期(17c前半)に景徳鎮で日本向けに作った染付のうちやや紫がかった青、紺青色で祥瑞文といわれる吉祥柄や幾何学模様が埋め尽くすように配され、透明釉がムラなくかけられたもの
さすが茶道具に秀でた美術館という感じです。
私は茶道具に詳しくありませんが、茶道を嗜んでいる方には非常に身近な美術館だと思います。
今回は陶磁器が主でしたが、きっとほかにもたくさんの名器をそろえておられるんでしょうね。
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