アバウトなつぶやき

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太古からの地響き

2005年08月02日 | かんしょう
 四日市市立博物館で開催中の太古からの地響き~マンモスが古いなかまをつれてやってきた!~ 展へ行ってきました。
 太古の生物としてゾウが取り上げられており、化石や模型を使って、ゾウの進化や系統を紹介していました。
 いろんなゾウが紹介されていましたが、興味を引いたのは四日市市で発見されているアケボノゾウと、県内の伊賀の方で発見されているミエゾウ。やはり身近なものに興味をひかれます。(もちろん、地元なのでクローズアップして紹介されているわけですし。)
 まず、この地方でゾウが発見されている事自体に驚きがありました。この辺りにもゾウがいたんですね~。それも100万年以上も前に。大昔は日本も大陸と地続きだったのだからゾウがいても不思議じゃないけれど、あまり詳しくないワタクシにとっては新鮮。
 アケボノゾウは推定100~250万年前の生物。日本でしか化石が見つかっていないので、中国から渡ってきたゾウが日本独自に進化を遂げたものだと考えられています。
 また、ミエゾウは推定300~500万年前の生物で、全骨格はまだ未発掘のようです。足跡の化石などが発見されており、こどもならすっぽり収まってしまうほどのサイズ(70~80cmくらい)です。展示物の複製品の中に、靴を脱いだら入ってみる事が出来ました。大きさの推定は、現代のゾウの1.5~2倍はあろうかというサイズでした。
 さて、模型を見比べていて「万博で人気のマンモスは~♪」と探すとありました、ケナガマンモス。毛が長く頭にこぶのようなものがありますが、大きさは現代のゾウとあまり変わりませんでした。そして、推定1~2万年前の生物。
 えっ、1~2万年前?
 1~2万年前なんて最近じゃん!…って、ぜんぜん最近じゃないし。でも、あんな化石見たあとじゃそんな気にもなるっつーの。
 「よく考えてみれば、そんな大昔の生き物の『肉』が見れるなんてその方が貴重かしら?」とか思ったりもしましたが、どちらにせよ、現存しない生き物の証明を目の当たりに出来るのはドラマチックな事。どちらが珍しいかなんてことに囚われず、その壮大なドラマを楽しめることを喜びたいと思います。
 ところで、こういうのを考える学問って、古生物学になるのかな?地質学じゃないよね?