語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【佐藤優】『40代でシフトする働き方の極意』

2018年01月28日 | ●佐藤優
★佐藤優『40代でシフトする働き方の極意』(青春新書インテリジェンス 840円)

 <多作の著者ですが、こうしたテーマはちょっと意外、と驚かされたのが佐藤優さんの『40代でシフトする働き方の極意』。世代にも運・不運があり、現在の40代は、バブル崩壊後の就職氷河期などで苦労した世代。その世代にスポットを当てることで働き方や発想力、リーダーシップなどについて一歩踏み出すための方策を考えていきます。著者自身は50代後半ですが、50代になるとネガティブな意味ではなく「絞り込み」が進みます。そこで偏見を持たないためにも40代は充実した教養や感性が大切だと訴えます。ハウツー本ではなく共に考えていく姿勢が刺さります。>

□昼間匠(リブロ営業推進部マネージャー)「真のリーダーシップを教える幕末の名代官の一代記  ~目利きのお気に入り~」(「週刊ダイヤモンド」2017年2月3日号)
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 【参考】
【本】社会変革のヒントを得る ~『フィンランド 豊かさのメソッド』~
【本】時流に流されないために ~『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』~
【本】戦争の矛盾がよく理解できる/存在自体が珍しい軍事技術書 ~『兵士を救え! (珍)軍事研究』~
【本】北朝鮮核危機を描く労作 ~『ザ・ペニンシュラ・クエスチョン』~
【本】スウェーデンの高福祉で高競争力、両立の秘密 ~『政治経済の生態学』~
【本】ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか ~『グローバル・ジハードのパラダイム: パリを
【本】1920年代の経済報道に学ぶ ~『経済失政はなぜ繰り返すのか メディアが伝えた昭和恐慌』~
【本】朝日新聞・書評委員が選ぶ「今年の3点」(抄)
【本】著者の知的誠実さに打たれる日韓問題を深く理解できる書 ~『「地政心理」で語る半島と列島』~
【本】人の判断はなぜ歪むのか/2人の研究者の友情物語 ~『かくて行動経済学は生まれり』~ 
【本】エネルギーの本質を学ぶ ~『エネルギーを選びなおす』~
【本】JR九州の勢いの秘密を凝縮 ~読んで元気が出る人間の物語~
【本】日本は英国の経験に学べ ~『イギリス近代史講義』~
【本】噴火の時待つ巨額損失のマグマ ~『異次元緩
【本】“立憲主義”の由来を知る ~『立憲非立憲』~
【本】日本語特殊論に与せず ~『英語にも主語はなかった』~
【本】小国の視点で歴史を学ぶ ~『石油に浮かぶ国/クウェートの歴史と現実』~
【本】日本における婚姻を考える ~『婚姻の話』~
【本】元財務官僚のエコノミストが日本経済復活の処方箋を説く ~『日本を救う最強の経済論』~
【本】歴史を知らずに大人になる不幸 ~『戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。』~
【本】私たちの食卓はどうなるのか ~工業化された食糧生産の脆さ~
【本】歪み増殖していく物語に迷う ~『森へ行きましょう』~
【本】加工食品はどこから来たのか ~軍隊と科学の密な関係~
【本】80年代中世ブームの傑作 ~『一揆』~
【本】万華鏡のように迫る名著 ~『新装版 資本主義・社会主義・民主主義』~
『【本】『世界をまどわせた地図』
【本】率直過ぎる米情報将校の直言 ~『戦場 -元国家安全保障担当補佐官による告発』~
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~」」
【本】舌鋒鋭く世の中の本質に迫る/地球規模で読まれた洞察の書 ~『反脆弱性』~
【本】【神戸】「自己満足」による過剰開発のツケ ~『神戸百年の大計と未来』~
【本】英国は“対岸の火事”にあらず ~新自由主義による悲惨な末路~
【本】人材開発でもPDCAを回す ~戦略的に人事を考える必読書~
【本】仮想通貨が通用する理屈 ~『経済ってそういうことだったのか会議』~
【本】進化認知学の世界への招待 ~『動物の賢さがわかるほど人間は賢いのか』『動物になって生きてみた』~
【本】「戦争がつくっった現代の食卓」 ~ネイティック研究所~
【本】IT革命、コミュニケーションの変容、家族の繋がりが希薄化 ~『「サル化」する人間社会』~
【本】生命はいかに「調節」されるかを豊富な事例で解き明かす ~『セレンゲティ・ルール』~
【本】メディアの問題点をえぐる ~『勝負の分かれ目 メディアの生き残りに賭けた男たちの物語』~
【本】テイラー・J・マッツェオ『歴史の証人 ホテル・リッツ』
【本】中国から見た邪馬台国とは
【本】核兵器は世界を平和にするか ~著名学者2人がガチンコ対決~
【本】『戦争がつくった現代の食卓 軍と加工食品の知られざる関係』
【本】梅原猛『梅原猛の授業 仏教』
【本】東芝が危機に陥った原因は「サラリーマン全体主義」 ~『東芝 原子力敗戦』~
【本】バブル崩壊後の経済を総括 ~『日本の「失われた20年」』~
【本】20世紀英国は実は軍事色が濃厚 ~通念を覆す『戦争国家イギリス』
【本】時代による変化、方言など ~『オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで』~
【本】冷笑的な気分に喝を入れる警告と啓発に満ちた本 ~『日本中枢の狂謀』~
【本】物質至上主義批判の古典 ~『スモール イズ ビューティフル』~
【本】日本近現代史を学び直す ~『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』~
【本】精神の自由掲げた9人の輝き ~『暗い時代の人々』~
【本】遊牧民は「野蛮」ではなかった ~俗説を覆すユーラシアの通史~
【本】いつも同じ、ブレないのだ ~『ブラタモリ』(1~8)~
【本】分裂する米国を論じた労作 ~『階級 「断絶」社会 アメリカ』~
【本】否応なきグローバル化、つながることの有用性 ~「接続性」の地政学~
【本】読書の効用、ゆっくり丹念な ~より速く成果を出すメソッド~
【本】国谷裕子『キャスターという仕事』


【本】歴史はどう繰り返すのか ~『歴史からの発想』~

2018年01月28日 | 批評・思想
★堺屋太一『歴史からの発想 停滞と拘束からいかに脱するか』(日本経済新聞出版社、1983/日経ビジネス人文庫、2004)

 戦後の日本は、応仁の乱以降と類似点が多いという。技術も人口も違う二つの時代であるにもかかわらず、歴史が繰り返される理由は、人間の本性がそれほど変わらないからだ。旧体制が崩壊した戦国時代は、海外から伝来した技術を取り入れることで技術的にも経済的にも急成長を果たした。
 1983年の旧版ではその後の日本に停滞がやってくることを示唆していたが、2004年の新版で振り返ると、日本はその通りの歴史を繰り返している。
 今読み返すと、さらにその先の現在までの流れも当てはまっているところが興味深い。本書の中盤で展開される「人間には作物と雑草の二通りがある」という理論は、この先の日本を誰がどう変えていくかについての考察として捉えると示唆に富む。

□鈴木貴博(百年コンサルティング代表)「歴史はどう繰り返すのか ~名著未読・再読~」(「週刊ダイヤモンド」2017年2月3日号)
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 【参考】
【本】社会変革のヒントを得る ~『フィンランド 豊かさのメソッド』~
【本】時流に流されないために ~『誰か「戦前」を知らないか 夏彦迷惑問答』~
【本】戦争の矛盾がよく理解できる/存在自体が珍しい軍事技術書 ~『兵士を救え! (珍)軍事研究』~
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【本】スウェーデンの高福祉で高競争力、両立の秘密 ~『政治経済の生態学』~
【本】ネット時代のテロリズムはどこから生まれてくるのか ~『グローバル・ジハードのパラダイム: パリを
【本】1920年代の経済報道に学ぶ ~『経済失政はなぜ繰り返すのか メディアが伝えた昭和恐慌』~
【本】朝日新聞・書評委員が選ぶ「今年の3点」(抄)
【本】著者の知的誠実さに打たれる日韓問題を深く理解できる書 ~『「地政心理」で語る半島と列島』~
【本】人の判断はなぜ歪むのか/2人の研究者の友情物語 ~『かくて行動経済学は生まれり』~ 
【本】エネルギーの本質を学ぶ ~『エネルギーを選びなおす』~
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【本】日本における婚姻を考える ~『婚姻の話』~
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【本】歴史を知らずに大人になる不幸 ~『戦争の大問題 それでも戦争を選ぶのか。』~
【本】私たちの食卓はどうなるのか ~工業化された食糧生産の脆さ~
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【本】加工食品はどこから来たのか ~軍隊と科学の密な関係~
【本】80年代中世ブームの傑作 ~『一揆』~
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『【本】『世界をまどわせた地図』
【本】率直過ぎる米情報将校の直言 ~『戦場 -元国家安全保障担当補佐官による告発』~
【佐藤優】宗教改革の物語 ~近代、民族、国家の起源~」」
【本】舌鋒鋭く世の中の本質に迫る/地球規模で読まれた洞察の書 ~『反脆弱性』~
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【本】読書の効用、ゆっくり丹念な ~より速く成果を出すメソッド~
【本】国谷裕子『キャスターという仕事』

【南雲つぐみ】音楽で歩行を整える ~リハビリらしくないリハビリ~

2018年01月28日 | 医療・保健・福祉・介護
 パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質のドーパミンの減少が原因で、手足の震えやこわばり、ぎこちない動き、小刻み歩行などの症状が現れる。高齢になるにしたがって増加する傾向にあるが、50~60代で発症する人も多い。
 中でも、歩いている途中で足がすくんでしまうなどの歩行障害は、日常生活に支障を来す。その改善策として音楽療法による効果が認められているという。
 順天堂大学浦安病院(千葉)の林明人教授(リハビリテーション科)らは、1分間に120回の音リズムを持つクラシック曲や童謡のCDを作成し、パーキンソン病の患者に、1カ月間聞いてもらった。すると、特別な歩行訓練は行わなくても、1カ月後には、歩行障害の改善が見られたという。CDを聴くことで脳内の歩行リズムが正常化し、実際の歩行中にも手足がリズミカルに動くようになったということだ。
 さらに一定のリズムにより脳が刺激され、気分が明るくなることも研究によって実証されているという。

□南雲つぐみ(医学ライター)「音楽で歩行を整える ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年1月25日)を引用
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