お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

彼岸花

2008年09月17日 | 仏教
 昨日に続いて「病気をよせつけない生き方」p174
 「生物は自然によって生かされている」の中に紹介されていますが、

 京大の人類学・生態学の権威 今西錦司博士がエッセイに書かれている、ある日、庭に咲いていた彼岸花に、蝶が飛んで来た時の話。

 「彼岸花は、球根で増える植物だから、花粉を媒介してもらう必要がないのに、なぜ蜜を出すんだ」と先生は、不思議に思われたそうです。
 
 西洋の生物学者ならば、「それは進化の名残」と説明されるかもしれないが、博士は、こう思われた。

「自然とは、もっと懐の深いもので、そんなエゴイスティックな自然ではない。自分に余力があるから、蜂たちに蜜を分けているのだ」

 give- and- take だけではない、「ほどこし」

 ひろさちや氏は「これは、まさに仏教でいう『布施』と同じ意味で、無償のプレゼントです。生き物は自然に生かされながら、お互いにプレゼントをし合って生きているということです。」と書かれています。

 世間では「布施」の精神とは正反対の「自分さえよければいい」という事件が、またまた報道されています。

 20日はお彼岸の入りです。
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「病気をよせつけない生き方」

2008年09月16日 | 本紹介
 安保徹(新潟大医学部教授)ひろさちや(宗教学者)共著「病気をよせつけない生き方」ぶんか社

 面白いです。

 例えば、p48 過度の「緊張」と「楽」が体の破綻を招く

 過度のストレスが体に悪いのは、よ~くわかりますが・・・
 逆にリラックス・楽をし過ぎても病気の原因になるのですって

 リラックスして、副交感神経がはたらきすぎると、気だるく、無気力になり、動かないから筋力が低下、筋力が低下すると、すごく疲れやすくなるらしい。
 都会の子ども達が、すぐ床にしゃがみ込むのは、筋力の低下によって立っていられないから らしい。
 筋力の低下は腰痛もおこす。
 太っているけど、筋力がなく、体重を支えきれなくなるから。

 p114 リラックスしすぎは不健康の始まり

 リラックスが過ぎると血管が開きすぎて血圧が下がり、血流が停滞、慢性疲労症候群を起こす。
 副交感神経優位はリンパ球が増えて、むくみやすい、抗原に過剰反応してアレルギーを引き起こす。

 あ~、私のことを言われているような・・・暇になると、具合がよくない。
 もともと血圧が低く、特に、頭の血流が悪くて、アレルギーも・・・

 これは、リラックスしすぎなのかも~

 
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勤行、礼拝を何と読むか

2008年09月15日 | 仏教
 昨晩「熱血!平成教育学院」の漢字の読み方問題で出たのが
 「勤行」

 若い方たちは、誰も読めませんでしたね。

 「勤行」は「ごんぎょう」と読む
 意味は、「お勤めを行う」つまり、お経を唱える作法をすることです。

 先日、埼玉の叔父が亡くなり、参列できないので、弔電を打ったのですが・・・
 電話で弔電を頼んだので、口頭で漢字の説明。

 電文の中で「合掌礼拝(がっしょうらいはい)申し上げます」と伝えたら、電報担当の方が「ライハイ」と、怪訝に聞き返された。

 私はあわてて、わかりやすいように「レイハイ」と発音、言い直したのだけれど・・・

 仏教では、「礼拝」は、「れいはい」でなく「らいはい」なんです。

 私は面倒くさくて、それを説明しなかったので、電報担当の方は、きっと「このオバサン、「礼拝」(れいはい)の読み方も知らないんだわ」と思われたかもしれませんね。

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かしわめし

2008年09月13日 | 雑感
 鹿児島本線と福北ゆたか線(筑豊本線)の交差する北九州市八幡西区の折尾駅

 そこの名物駅弁が、東筑軒のかしわめし

 かしわ(鶏肉)の炊き込みご飯の上にそぼろ(茶)、たまご(黄)、きざみ海苔(黒)の三色がのっている。娘と私の大好物。

 直方駅の売店でも販売されているので、いつも直方からおみやげに買ってきてもらっています。

 

 
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位牌その2

2008年09月12日 | Weblog
 昨日の続きです。
 浄土真宗では「位牌」は用いない と申しましたが、

 現実には、葬儀の時、習俗に従って、
白木の位牌に法名を記し、荘厳壇(しょうごんだん・祭壇のことですが「祭壇」という言い方は用いない)に飾ることが多いです。

 でも、この白木の位牌も四十九日まで。 その後は、お寺で処分してもらいます。
 決して、黒塗りの位牌は、作りません。(使いません)

 位牌の代わりに、法名は、過去帳という帳面(ノート形式)に書きます。
 各家庭用の「過去帳」は、仏壇店で購入できます。
 
 過去帳は「故人の霊が宿る位牌の代わり」ではなく、故人のご命日と法名(仏弟子としてのお名前)と俗名(世間に生きておられた時のお名前)と亡くなられた年齢を記す 覚書のような帳面です。

 故人を偲んで(ご縁として)の仏事の時は、その方を記したページを開いて仏壇の隅に安置します。

 私たちがロウソクを灯し、香をたき、合掌礼拝するのは、「仏さま」であって、過去帳や故人の写真に対して ではありませんので、
 
 過去帳も、ご本尊が隠れないように、隅に置いてください。
 
 
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位牌

2008年09月11日 | 仏教
 浄土真宗では、原則として、位牌(いはい)を用いないことになっています。

 と言うか、位牌は本来、仏教とは何の関係もないのです

 位牌は、古代中国の儒教の風習。
 日本に仏教が伝わる時、儒教の加味された仏教作法が伝わったようです。

 儒教は「孝」を最も重んじる教えですから、亡くなった親や先祖を大切に祭った。位牌一枚一枚に故人の霊が宿っていると考え、礼拝の対象としたのです。

 でも、仏教に「孝」は、ありません。

 それは、自分の親、先祖を大切に思わなくていい という意味ではなく、
「親孝行さえすれば、他人はどうでもいいのか
「自分にとって大切な人しか大切に思わない」という自己中心の心こそ、問題にするのが、仏の教えだからです。

 続く・・・
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免物

2008年09月10日 | 仏教
 あるご門徒さんから、「お仏壇を買い換えるので、入仏式をお願いしたい」というご依頼がありました。その折り、「ご本尊も新しく買い換えたい」とのこと。

 最初、「ご本尊も仏壇屋さんで買ったらいいのですか?」とお尋ねでしたので、
「いえ、仏壇屋さんの安いプリントご本尊ではなく、本山からいただく正式のご本尊をお迎えください」とお答えしました。

 以前もご紹介したと思いますが、タイトルの「免物」は「めんもつ」と読む、お仏壇の掛け軸状になったご本尊、脇掛け(ご本尊の両脇)のことです。

 仏壇の大きさによって、掛け軸(ご本尊)の大きさも異なります。その大きさを「代」で表します。

 二十代(19.7cm×9.1cm)、三十代(27.3×9.1)、五十代(34.8×12.1)、七十代(42.4×15.2)・・・
 自分ちのお仏壇に何代のご本尊を迎えたらいいのか、大きさがわからない時は、購入した仏壇屋さんに、お尋ねください

 また、免物仕様によって、冥加金(お値段)のランクもあります。くわしくは、「在家免物」で検索してみてください。

 今回、ご希望の免物は、佐賀教務所に在庫がありましたので、即、教務所まで
 すぐに頂く(購入する)ことができました。
 
 
 
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御霊前と御仏前

2008年09月09日 | 仏教
 昨夜のTV東京系「和風総本家」冠婚葬祭のマナー

 葬儀の時にお包みする袋の上書きについて、

 番組内で「通夜、葬儀の時は、『御霊前』で、四十九日過ぎてから『御仏前』と書くのが、どの宗派にも共通したマナー」という言い方をしていたのですが・・・

 浄土真宗は「臨終と同時に往生成仏(さとりの世界に生まれて、仏と成る)」といただく教えです。
 
 だから、成仏せずに、「霊」として、ウロウロしている間はない
 故人は、阿弥陀仏の大きな慈悲の力(本願力・他力)によって、亡くなると同時に、「仏(真理にめざめたもの)」となり、私たちを導き、はたらいてくださっている

 そう味わいますので、お通夜であろうと、葬儀であろうと、最初から「御仏前」 
 「御霊前」という言葉は、決して使いません。

 
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ATMで

2008年09月08日 | 雑感
 あの手この手の「振り込め詐欺」

 私の日頃のボケボケぶりを案じる夫が「おまえも人ごとじゃなく、気をつけろよ~」と。
 特にATM操作で言われるままに・・・というケースが多発しているらしいから・・・

 でも、この間、まさに金融機関でATMで操作しているところに、家から転送電話
 親戚からの電話だったのだけど、ATM操作しながら、おしゃべり。

 夫は「このオバサン、振り込め詐欺にひっかかっているのでは・・・と周囲に心配かけたのでは」と言うが、誰も心配されませんでしたよ~

 深刻な表情でなく、ニコニコ話しながら操作しているんだから・・・

 でも・・・私の場合、振り込め詐欺被害にあいつつ、それと気づかずに、ニコニコ振り込むかも・・・
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詐欺師流お墓の活用術

2008年09月07日 | 雑感
 本山の「教学伝道研究センター」から届く「新聞情報メールマガジン」があります。

 これは、新聞一般紙に載った記事の中から、宗教・仏教関連の記事を選んで定期的に配信してくださるサービスです。

 その中で面白かったもの

 9月4日産経新聞朝刊「詐欺師流お墓の活用術」という記事

 人をだまして得た大金で、ゴージャスなお墓を建てる詐欺師が多いのだそうで・・・

 他人を痛めつけても、自分につながる先祖だけは、大切に思う気持から
 いや、先祖を大切に思うなら、先祖を悲しませるような生き方をしないだろうから、ただ単に、自分が立派な墓に入りたいためなのか・・・

 いやいや、どうも、立派なお墓に、納骨ならぬ納金(隠し金)をするらしいです。金庫代わり。
 そういえば、伊丹十三さんの映画にそういうのかあったような・・・
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