お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

先妻のお墓に

2008年09月25日 | 仏教
 あるご年配の女性が、ご主人を亡くされた後のこと。

「先妻さんと仲良くお墓に入っているところに、後妻の自分が後から入っていいものだろうか」と心配されたらしい。

 繰り返しになりますが、お墓に生前の感情のまま、じっと宿っている・・・ということは決してありません。

 皆、浄土に生まれ、仏と成らせていただく身です。

 お墓の中で、生前の感情を引きずってケンカを始めることも、気兼ねしたり、気疲れすることも、一切なし。

 浄土は、何の差別も こだわりもない 仏の格付け・ランキングもない 平等の世界。
 
 仏説阿弥陀経にも出てくる言葉ですが、「倶会一処」(くえいっしょ)

 飲食店の名前みたいですが・・・意味は、倶に、さとりの仏と成って、会う世界

 お墓は、
 先妻さんが入っておられようが、
 生前憎たらしかった姑が入っていようが、
 あるいは、姓の異なる親族であろうが、○○家にこだわらなくても、
 
 残された遺族が、先に亡くなった故人を偲びやすいようにされたら、いいことだと、思うのであります。

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする