お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

御霊前と御仏前

2008年09月09日 | 仏教
 昨夜のTV東京系「和風総本家」冠婚葬祭のマナー

 葬儀の時にお包みする袋の上書きについて、

 番組内で「通夜、葬儀の時は、『御霊前』で、四十九日過ぎてから『御仏前』と書くのが、どの宗派にも共通したマナー」という言い方をしていたのですが・・・

 浄土真宗は「臨終と同時に往生成仏(さとりの世界に生まれて、仏と成る)」といただく教えです。
 
 だから、成仏せずに、「霊」として、ウロウロしている間はない
 故人は、阿弥陀仏の大きな慈悲の力(本願力・他力)によって、亡くなると同時に、「仏(真理にめざめたもの)」となり、私たちを導き、はたらいてくださっている

 そう味わいますので、お通夜であろうと、葬儀であろうと、最初から「御仏前」 
 「御霊前」という言葉は、決して使いません。

 
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3 コメント

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結構悩みます (ふくろう)
2008-09-09 13:01:38
お通夜や葬儀に出席することは、日本ではよくあるので、この話は以前から気になっていたテーマです。

テレビの説は相当広く浸透しています。

ところで、「「霊」としてウロウロしている間はない」は、笑える文章でした。

ご仏前は仏教、ご霊前は共通、という説も聞いたことがあります。
多くの宗教上の習慣や作法は、喪主など主催側でなければ知らずにすむことがありますが、封筒の表書きは必ず通過する作法ですから、重要です。

今後も、このような一口知識、トリビアをよろしく。
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香典 (法専寺)
2008-09-10 13:27:00
ふくろうさん、

「香典」を検索したら、ウキペディアに各宗教の表書きについて書いてありました。
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ありがとうございます (ふくろう)
2008-09-10 20:13:10
さっそく、見てみます。
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