彼の作品とは長いことすれ違いつづけた。
「ウェス・アンダーソン?ウェス・クレイヴン(「エルム街の悪夢」の監督)じゃなくて?」
って感じ。とんがった芸術系作品を撮る人だと思っていたの。
が、どうも批評とかを読むと感じが違う。ひょっとしてわたし向きの監督なのでは……
さっそく「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014)を観てみました。うわあああ、どうして見逃してたんだこんなに面白い映画を。ミステリでコメディでオールスターキャストだよ。時制が激しく移り変わるのだって、宮藤官九郎になれた身からすれば全然平気。物語が入れ子構造になっているのも平気。むしろその乱暴さが気持ちいい。
ましてや役者がいい感じなのだ。レイフ・ファインズが色悪なコンシェルジュ、ウィリアム・デフォーが邪悪な探偵、くわえてジュード・ロウ、ジェフ・ゴールドブラム、ハーヴェイ・カイテル、ビル・マーレイ、エドワード・ノートンと来た。女優陣も美少女シアーシャ・ローナン、「ゴースト・プロトコル」の殺し屋役で鮮烈だったレア・セドゥ、それにティルダ・スウィントンまで!
これはもう、監督の才能に惚れ込んで役者たちが結集したとしか思えない。で、作品もその期待に応えている。
もう止まらない。
ということで最新作「犬ヶ島」(2018)と第三作「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(2001)を拝見。うわああああ、これまたお見事な作品だった。至福の時。
「犬ヶ島」は日本が舞台のアニメ。激しい日本語が炸裂しています。声優がまた豪華で、スカーレット・ヨハンソン、渡辺謙、夏木マリ(宮崎駿を明らかに意識したキャスティング)、リーブ・シュレイバー、ヨーコ・オノ(笑)、フランシス・マクドーマンドなどのすごいメンツ。
「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」にいたっては……いやもう止しましょう。少なくともこの三作品は絶対に観て損はいたしませんよ。大好きウェス・アンダーソン。
まちキネで観たのですが、「犬ヶ島」は
未上映でした。(三川は両方無し)
独特の“間”と“テンポ”が最高ですよね。
余談ですが「サスペリア」がまちキネ4/25迄です。
horiさん、感想アップ期待しています。
失礼しました…。
でも三川に出張だったので別の映画を
見てきましたとさ。
そうなんだよね、あの、キャラを思い切り
神の目線で見下ろしてる感じが気持ちいい。
「犬ヶ島」もぜひ見てね。
日本語がとにかく笑えるから。
「犬ヶ島」鑑賞済です。
ヘンテコ日本語がツボでしたね。
吹替配役結構豪華で今更驚きました!
さすがにグウィネス・パルトロウの
ルックスは変わったなとつくづく(笑)
アンジェリカ・ヒューストンはいまどうなって
いるのかしら。あの魔女は変わっていない
ような気がする。