小さな灯台を守る男が、嵐の夜に海岸に打ち寄せられた美女を見つける……人魚姫もびっくりのファンタジーなオープニング。彼女は異世界(アトランティス大陸)の住人だった。ふたりの間には子どもが生まれ、幸せに暮らしていたが……
なんも事前情報を入れずに見る主義なので、女性があの大女優なのにびっくり。MARVELにしても、このDCコミックものにしても、とにかく名優をキャスティングしてくれるのでうれしい。というか既にあの業界では高額のギャラをとる俳優たちが「あんたどれに出る?」的なやりとりをパーティでかましているに違いないぞ(偏見)。
話はそこから海に棲む者たちの政治的やりとりや、半分はアトランティスの血を受け継ぐアクアマンが王位を継承できるかというとんでもなくでかい話になっていく。これ、どうやって始末するつもりだろう……そうか、最後も小さな灯台の話にするんだ。おみごと。
DCエクステンデッド・ユニバース作品においては、ヒーロー勢ぞろいの「ジャスティス・リーグ」よりも単体主演の方がヒットするし面白い。「スーサイド・スクワット」「ワンダーウーマン」そして今回「アクアマン」がシリーズ最高の興行収入。これって要するにスーパーマンとバットマン抜きの方がいいってこと?(笑)
にしても豪華なつくり。海中にいるという前提なので髪の毛が常にたゆたっているし、無数の海溝の化けものたちの襲撃には気が遠くなる。アクアマンを鍛えるのがウィリアム・デフォーなので、いつ悪役に変化するのかとはらはら。
しかしこの作品の最大の魅力は、アクアマン(ジェイソン・モモア)のキャラだろう。とにかく素直じゃないの。いいぞいいぞ。バットマンの召集にすぐに応じなかった意地っ張りぶりは健在。
そしてね、オヤジくさい感想でなんだけれども、大女優やヒロインのアンバー・ハード(ブラッド・ピットの前の奥さん)などがひたすらボディ・コンシャス(死語)に暴れてくれるあたりがなんとも。
世界観光映画にもなっていて、サハラ砂漠に行ったときはTOTOの「アフリカ」がアレンジされて流れるというわかりやすいつくり。そりゃ、ヒットするよね。で、ドルフ・ラングレンはどこに出てたの?
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます