事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「アイ・アム まきもと」(2022 SONY)

2023-05-27 | 邦画

映画「アイ・アム まきもと」凱旋試写会 酒田市・希望ホール

小さな市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本。故人の思いを大切にするあまり世間のルールより自分の考えを優先してしまい、周囲に迷惑をかけてばかりいた。

そんなある日、新任局長・小野口が「おみおくり係」の廃止を決定。身寄りなく他界した老人・蕪木の埋葬が「おみおくり係」での最後の仕事となった牧本は、蕪木の身寄りを探すため彼の友人や知人を訪ね歩き、やがて蕪木の娘・塔子のもとにたどり着く。蕪木の知られざる思いとともに彼の人生をたどるうちに、牧本自身にも少しずつ変化が起こり始める。【映画.com】

地元映画です。舞台は「庄内市」となっているけれど、市役所の撮影は酒田市役所で行われております。他にもおなじみの場所が次から次へと出てくるので、それだけでうれしい。

イギリス映画「おみおくりの作法」(Still Life)を原作にした映画が、どうして酒田などで撮られたかは判然としないけれども(製作に庄内映画村に関係していたセディックの中沢敏明がかんでいるからでしょう)。この動画にもあるように「おくりびと2」という発想もあったはずだ。

死んだ人の来し方に徹底的にこだわり、無理を重ねる公務員という設定は、黒澤明の「生きる」のイメージも重なります。

主演は阿部サダヲ。「死刑にいたる病」とは真逆のキャラ。しかし自分のルールに固執するあたりは共通しています。

こういう佳品が、地元で撮られたことがうれしい。共演は満島ひかり宮沢りえ國村隼宇崎竜童松尾スズキ。ああそれなのになんでわたしに出演オファーが来なかったのかしら(笑)。


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2 コメント

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庄内ロケ (ぱたた)
2023-05-29 10:15:38
牧本が横断歩道を渡る場面は
藩校致道館→鶴岡市役所へ向かう横断歩道、
牧本と塔子(満島ひかり)と歩く並木道は
鶴岡公園の桜並木道で、因みにここは
「花のあと」で北川景子と甲本雅裕が
桜満開の頃に同じ道を歩いています。
上記の2ヵ所は毎日自転車通勤で横切るので
この場面だけでも嬉しかったですね。
(我が子も横断歩道の所で「あっ!」と一言)
更に「おみおくりの作法」は以前まちキネで
鑑賞済みなのでこれもご縁なんだなぁと実感。
そうそう顔馴染みの遊〇カレーのSさんが
酒屋店主役で映っていたのは驚きでした。
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鶴岡も酒田も (hori)
2023-05-29 17:46:04
街の中心部が多かったんだね。
牧本がああいうことになるのは旧清水屋前だし。
でも知りたいのはあのラストがどこで撮られた
かだなあ。あと松尾スズキの勤務地(笑)
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