監督:竹中直人 出演:成海璃子、AKIRA(EXILE)、マイコ、沢村一樹、温水洋一、六平直政、田中要次、広田レオナ、荻野目慶子、篠原ともえ、佐伯新、赤井英和、石橋蓮司、斉木しげる、デビット伊東、クリスタル・ケイ、岩松了、生瀬勝久、由紀さおり
撮影現場に殴り込んだ(笑)特集はこちら。
落ち武者の呪いが現代人に……な展開はもちろん「八つ墓村」。
女子高生たちが恐怖の一夜を過ごす……のは「スクリーム」や「13日の金曜日」というより、「サスペリア」に代表される寄宿舎ものだろうか。
チェーンソーが持ち出される(ぶん回す女の子はめちゃめちゃかわいい)のはもちろん「悪魔のいけにえ」だし、意味なく「ブレードランナー」が引用されるなど、竹中直人はこの作品で映画ごっこを楽しんでいる。でも彼がいちばんめざした作品とは……「トリック」だと思います(笑)。マジで。
ひたすらにゆるい笑い、おどろおどろしいストーリーとおちゃらけたキャラの対比が共通している、なーんてことを考えなくても、「トリック劇場版」に参加した竹中は「こんな映画つくりてぇなー」と普通に思ったのだろう。だからこそ生瀬勝久をおいしい役にキャスティングして自分とからませたはず。岩松了とクリスタル・ケイの夫婦役、なんて発想はどこをどうひねると出てくるものだか。
どうしようもなくつまんないか、メチャメチャに面白いかのどっちかだろうと思ったら、成海璃子(どうころんでも絶対に悲恋のお姫さまには見えないぐらい健康的)が騒動のおかげで成長する展開も用意してあるので、なんか、普通に面白い映画になっていた。それがいいことだかはよくわからないけれど。
竹中が庄内で映画を撮ることになったのは
「一生懸命撮りました。今までのように単館公開の地味な――ボク自身は地味とは思っていないけど――映画を撮っている方が良かったのですが、プロデューサーの中沢(敏明)さんが、『山形の庄内でデカい映画を撮ってみろ!』というので挑戦しました。」
ってことだったらしい。そんな、庄内映画事情を特集していきましょう。でかい映画がそろってるよー。
PART2「沢村一樹あらわる」につづく。
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