外国映画ベストPART3はこちら。
創刊100周年を記念したキネマ旬報誌の1970年代ベスト。8月上旬号は邦画篇。いやもうこれが納得の結果なのだ。まずはベストテン。
第1位 「太陽を盗んだ男」(79年2位)
第2位 「仁義なき戦い」(73年2位)
第3位 「新幹線大爆破」(75年7位)
第4位 「ルパン三世 カリオストロの城」(79年54位)
第5位 「HOUSE ハウス」(77年21位)
第5位 「復讐するは我にあり」(79年1位)
第7位 「犬神家の一族」(76年5位)
第8位 「砂の器」(74年2位)
第9位 「青春の蹉跌」(74年4位)
第9位 「竜馬暗殺」(74年5位)
……壮観だなあ。まあ、邦画でこの企画をやれば「仁義なき戦い」か「太陽を盗んだ男」がトップに来るだろうとは思っていた。長い時をへても生き残るのは、やはり娯楽作でありながら作家の映画でもあるってのが条件だろうか。もちろんわたしは全部観ています。
監督はそれぞれ長谷川和彦、深作欣二、佐藤純彌、宮崎駿、大林宣彦、今村昌平、市川崑、野村芳太郎、神代辰巳、黒木和雄。70年代映画がスタートであるわたしにとってのオールスターだ。
にしても「カリオストロの城」の、公開当時の低評価にはたじろぐ。いかに、アニメに対して偏見があったか。というより、この映画は初公開のときはヒットしていなかったことをお忘れなく。
ヒットしないといえば、当時は「太陽を盗んだ男」も「新幹線大爆破」も実は不本意な興行成績だったのだ。この10本のなかで、大ヒットといえる成績を残したのは「仁義なき戦い」「犬神家の一族」「砂の器」でしょうか。
「HOUSE」は百恵友和映画の併映だけど、なぜ池上季実子のフルヌードがおがめるのが当時から不思議だった。あ、池上は「太陽を盗んだ男」にも出演している。選択眼がいい女優だったんだなあ。
PART2につづく。
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