俊藤浩滋篇はこちら。
「なにが博奕打ちなら!村岡が持っちょるホテルは何を売っちょるの、淫売じゃないの。云うなりゃあれらはおめこの汁で飯喰うとるんで。のう、おやじさん、神農じゃろうと博奕打ちじゃろうとよ、わし等うまいもん喰ってよ、マブいスケ抱く為に生まれてきとるんじゃないの。それも銭がなけにゃあ出来やせんので。ほうじゃけん、銭に体張ろう云うんが、どこが悪いの!?」
かの有名な「仁義なき戦い 広島死闘篇」における千葉真一のセリフ。これだけ下品でありながら崇高さすら感じさせる。脚本笠原和夫の真骨頂だ。
その「仁義なき戦い」は、もちろん深作欣二の代表作だが、キャスティングはもめにもめたらしい。
配役は若手で行くことにした。時代劇から任侠やくざ路線に切り替わった時のように、鶴田、高倉、若山に始まる固定した俳優ヒエラルキーを一気に若返りさせようとわたしは目論んだ。ここで一気に突破しよう。流れを変えよう。
当初、主役は<麻薬Gメン>映画以来の行きがかりもあったし渡哲也でと思ったが、丁度彼が肺を病んでの入院中でダメ。たまたま「週刊サンケイ」の連載を読んで映画化を進言してくるなど、やる気を見せていた菅原文太になった。
(原作者の)美能さんが憎んだモデルの山守義雄組長役は、予定されていた金子信雄がやはり病気のため、三國連太郎になりかけたが、連ちゃんとは親しいものの急に「やっぱり出ない」とかダマされたことがある岡田さん(社長)が反対で、今度は西村晃に決まりかけたところへ「この役は俺が」と病院から手も顔も震わせながら衣装合わせに駆けつけた(その様子がまたぴったりだった)金子信雄に逆転決定した。
……シリーズの撮影はかなりきつく、キャストの混乱は以降もつづいた。会社にこき使われた深作欣二は疲弊し、新機軸を求めるようになる。そこには幻の企画が存在した。かの有名な「実録・共産党」である。以下次号。
シネマの極道: 映画プロデューサー一代 価格:¥ 1,365(税込) 発売日:2012-12-21 |
でもそんなに無理しなくてもいいよ。
上映会もこれだけ長いこと続けていると、
やはり集客の決め手はハガキなんだなーと
思ってるから。
港座通信の作り手としてはさみしいですけど(笑)
本屋さんの場合はね、実は地元がいっしょなので
すごく協力的なんだよ。でも本もめちゃめちゃ買ってるぞー。
あのスーパーは息子もバイトしてたし、ひいきにしよう(笑)
にしてもワンタンメン大盛りにライスをつけるのは
食べ過ぎです。
優秀な人だし、人望もある。
捲土重来を期してほしいっす。
ん?でも港座通信をおれが書いてるなんて
誰も知らないんだからいいか(笑)