事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

崖の上のポニョ~人魚姫としてのポニョ

2008-08-16 | アニメ・コミック・ゲーム

Tnr0712080844000p1 みなさんおはよーございます。ぼくは宗介。5才です。これからアンデルセンの人魚姫のお話をします。

むかしむかし、深い深い海の底に、6人姉妹の人魚のお姫さまたちが住んでいました。お姫様たちは15才になると海の上をながめることがゆるされていました。一番下の人魚姫が15才になった日、海の上では船でパーティがひらかれていました。王子さまの誕生日だったのです。人魚姫はその王子さまをひと目で好きになりました。

その夜、嵐がやってきて船はまっぷたつ。王子さまは海の底へと沈んでいきます。人魚姫は王子さまを助けましたが、王子さまが気がついたときにそばにいたのは人間のお姫さまでした。人魚姫は人間になって王子さまと会いたくてしかたがありません。そこで海の魔女の家へゆき、しっぽを人間の足にかえる飲み薬をもらいました。魔女はこうつげました。「もしも王子がほかの女と結婚するようなことがあったら、お前は泡になって消えてしまうよ」と。薬の代金は人魚姫の小さな舌。人間になるかわりに、人魚姫は声をなくしてしまったのです。

お城で王子さまのそばでくらすことができるようになった人魚姫ですが、歩くたびにナイフに切りさかれるような痛みが走ります。そして声が出せないので嵐の夜に王子さまを助けたのが自分であることも話せません。それでも人魚姫は王子さまのそばにいるだけでしあわせでした。しかしある日、王子さまはとなりの国のお姫さまと結婚することになってしまいます。あの日、気がついた王子さまのそばにいたのはそのお姫さまだったのです。結婚式の夜、お祝いのために足の痛みをこらえながら人魚姫は踊りました。もう、王子さまに会えないと知りながら。朝の最初の光がさしこむと、人魚姫は泡になってしまうのです。そこへ5人のお姉さまたちがあらわれました。海の魔女から、美しい髪とひきかえにもらったナイフをもって。このナイフで王子さまの心臓をつき、その血をあびれば人魚姫はまた人魚にもどれるのです。

まもなく朝がやってきます。眠りこんだ王子さまのそばに立った人魚姫は、それでもナイフを使うことができず、そのまま海に身をおどらせたのです……あれ?トキさんもう寝ちゃったの?しょうがないなあ。それでは人魚姫のお話はこれでおしまいです。みなさんさよーなら。

……宗介くんご苦労さん。長々と「人魚姫」を彼に語ってもらったのは、この物語をふまえていないと見えてこないものがたくさんあると思ったから。宗介は「崖の上のポニョ」の主人公。トキさんは宗介のお母さんがはたらく介護ホームの入居者で、なかなかの意地悪ばあさんなのだが……さて、お話のつづきはまた明日です。

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