事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ボディブロー」BODY BLOWS マーク・ストレンジ著 ハヤカワ文庫

2011-11-26 | ミステリ

Marcstrangeimg01

ボディブロー (ハヤカワ・ミステリ文庫) ボディブロー (ハヤカワ・ミステリ文庫)
価格:¥ 987(税込)
発売日:2010-12-09

いつもはハヤカワ文庫を置いてくれない近所の書店が、なぜかフェアの形でひと棚用意してくれている。こりゃ、いま買わないとすぐに撤去されてしまうかも!

ということでせっせとミステリを買っています。なじみのない作家のものまで。「ボディブロー」の主人公は、独立した歴史あるホテルの警備担当者。8年間ホテルを出たことのない孤高のオーナーが久しぶりに外出したときに起こった事件に……

とにかくこのオーナーが魅力的。女とみれば手を出し放題(従業員の半分は彼のお手つき)だった彼が、しかし最後に見つけた船着場のような女性が惨殺される。

犯人の意図するものの狂気がいい。いかにも、ミステリ。ただし密室殺人としては少し物足りない。でも、それを補ってあまりある会話の冴え。それとやけに服装にこだわるあたりもいい。役者もやっているストレンジの風貌だけで(笑)買った甲斐がありました。

コメント
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