続・意外なふたり～文壇のジョーカー

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♯112　植草甚一　＆　丸谷才一

植草を最初に（文壇で）賞揚したのがなんと丸谷才一。これはびっくり。植草の弔辞も彼が読んだとか。あいさつはお手のものである丸谷のことだから……なんてことを抜きにしてもこの取り合わせは意外だった。

ミステリ好き、という共通点をのぞいても、丸谷才一は現在の文壇でジョーカー的な位置にいるのは確実。そんな権威が、植草との因縁があったあたりはうれしい。わたしとて、地元出身の丸谷を毛嫌いしているわけじゃなくて、ひたすらクールな筆致は好きではあるのよ。権威だからうっかりヨイショしないだけで。ホントよ。

次回は「幕末は続いてる」