鶴岡まちなかキネマで鑑賞。平日の午後がぽっかりあいたので、こりゃーなんか観なければならんと勢いこんだのに、いまのところ「十三人の刺客」が公開されるまで、どうしても観たいのってない。
ということでいつもならパスするであろうこの作品を選択。客は若いカップルとわたしだけ。仕事はどうした仕事はっ!他人のことは言えないわけですが。
それに、TOKYO FMの「OH!ハッピーモーニング」で、あの有名なテーマソングに歌詞をつけて「♪おーれったっちー、エーチーム~♪」とパーソナリティ(井門宗之と御影倫代)が歌っていたのが妙におかしくて。特に御影倫代って笑えるので要注目。
さて、テレビシリーズの映画化であることはタイトルで明白。テレビ朝日の日曜洋画劇場でたまにやってたのはおぼえているけれど、一度も観ていない。なぜなら、当時“TVムービー”とよばれていた「ナイトライダー」や「X-ファイル」などをあの枠で放映するのは、なんか違うんじゃないですか淀川さん!って思ってたから。
ちなみに、わたしは淀川長治という人は、映画それ自体よりも、作品をどう提供するかにこだわった人だと思っています。「スクリーン」誌に連載されていた彼の日記に、常に日曜洋画劇場の視聴率が載っていたのは、巨人戦の視聴率をいつも気にしていた長嶋茂雄と似たメンタリティだったかも。立派だと思いますよ。
で、観てなかったとはいっても主役のジョージ・ペパードは好きだったの。いまは誰もおぼえていないだろうけど、「バナチェック登場」というミステリドラマに(変な髪型で)主演してて、「ティファニーで朝食を」の彼なんかよりずっとよかったんだよな。
映画ではペパードの役(ハンニバル)をリーアム・ニーソンがやっていて、これがどうにも……だって、近ごろ「96時間」や「タイタンの戦い」で無茶な役をやっている彼だけど、基本はシリアスな俳優。ハチャメチャなストーリーとどうにも合ってなくってなあ。奥さんが去年亡くなっちゃってから(かなりショックだったらしい)路線変えたってこと?
ということで派手な画面をながめながらも、「ダイハード」や「ミッション・インポッシブル」のおいしいところをいただいて、って狙いをことごとく外してしまった大作にちょっと困惑。
いっしょに観ていたカップルは、エンドロールがはじまったらすぐに席を立ってしまったけど、それだと君たち、最後の“あれ”を見逃しちゃったんだよ。ま、いいか。