事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~「キング・コング」King Kong

2010-02-11 | 港座

Kingkong01 製作総指揮:デビッド・O・セルズニック

監督:メリアン・C・クーパー

出演:フェイ・レイ

オリジナルバージョン。なにも申しますまい。「美女と野獣」の典型のようなラブストーリー。エンパイアステートビルにのぼり、銃撃をあびながらもコングが守りたかったものとは……。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン版が、いかにこのオリジナルに忠実か。それほどに面白い作品。ぜひ。

※上映は2月14日(日)15:00。一発勝負です。
モンスターとしてのコングだけでなく、元祖スクリーミングアクトレスであるフェイ・レイもエバーグリーン化した。もっとも、その後おなじ役(名前は違う)を演じることになったリメイク版のジェシカ・ラングは、この役を受けるかで激しく迷ったらしいのだが。まあ、気持ちはわかりますね。

Faywraykingkong_3  76年のリメイク版を監督したジョン・ギラーミンはジェシカについて「フェイ・ダナウェイぐらいにはなるよ」とセールストーク。まさかぁ、と思っていたらあれよあれよという間にキャリアアップ。ピーター・ジャクソン版のナオミ・ワッツもひきつづき好調だし、この役は女優にとっておいしいのかも。

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港座通信~「哀愁」WATERLOO BRIDGE

2010-02-11 | 港座

Vivien_leigh02 出演:ヴィヴィアン・リー ロバート・テイラー

第一次世界大戦下のロンドン。ウォータールー橋の上で出会った男と女。舞台を東京の数寄屋橋に翻案したのが「君の名は」であることはよく知られています。そして、このストーリーをほんの少しひねったのがわれらが藤沢周平の「橋ものがたり」(新潮文庫)ですのでこちらもぜひ。「欲望という名の電車」と違ってこちらのヴィヴィアン・リーはバリバリに綺麗です。

※上映は13日(土)12:00、14日(日)15:00。
グレタ・ガルボに「椿姫」があるように、グレイス・ケリーに「泥棒成金」があるように、女優にとってもっとも美しい瞬間を残しておけるのだから映画というのは便利な媒体だ。この作品のヴィヴィアン・リーはほんとうに綺麗。

「橋ものがたり」(新潮文庫)所収の「約束」というお話はまことに泣ける。武家ものは映画化がひきもきらないが、市井ものの方も誰かやってくれないかな。

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港座通信~「欲望という名の電車」A Streetcar Named Desire

2010-02-11 | 港座

Astreetcarnameddesire01 脚本:テネシー・ウィリアムズ 

監督:エリア・カザン 

出演:ヴィヴィアン・リー マーロン・ブランド

 日本人には杉村春子の舞台でむしろ知られる名作。次第に衰えていく自分自身に嘘をつき続けるブランチ(ヴィヴィアン・リー)は、地に足のついていないスカーレット・オハラなのかもしれません。男臭さ全開のブランドとの演技合戦は壮絶。

※上映は2月13日(土)15:00、14日(日)18:00より。
杉村版を見たことがないので、むしろブランチをどうやって演じたのかと不思議に思う。彼女特有の強烈な女臭さが横溢していたのだろうか。

風と共に去りぬ」で気が遠くなるような成功をおさめたヴィヴィアンは、しかし以降も順調にキャリアを積みあげていく。これがいかに大変なことか……

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港座通信~「誰が為に鐘は鳴る」For Whom the Bell Tolls

2010-02-11 | 港座

Forwhomthebelltolls01_2  原作:アーネスト・ヘミングウェイ 

出演:ゲイリー・クーパー イングリッド・バーグマン

スペイン内戦を舞台に描く強烈な出会い。典型的な美男美女であるクーパーとバーグマンにしか許されない名セリフが満載です。

「キスしたいけど……どうするの?鼻がぶつからない?」

「……」

「そうすれば邪魔にならないのね。もうできるわ……わたし、下手?」

常に闘いの場にいたバーグマンは、キスの仕方も知らなかったのです。ラストのクーパーの求愛もすごい。

「君はぼくだ。ぼくは君の中に生きている。」

※上映は2月13日(土)14日(日)12:00。
スペイン内戦については現在も影響がありあり(なにしろわたしの印象ではついこの間までフランコは健在だったし)。しかし当時のその“空気”を伝えるという意味でヘミングウェイは文学者として、ロバート・キャパは報道写真家として偉大な仕事をしたといえるだろう。
そのヘミングウェイは、くわえてマリア役にイングリッド・バーグマンを指名するという“グッジョブ!”も。

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