事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

港座通信~「郵便配達は二度ベルを鳴らす」The Postman Always Rings Twice

2010-02-10 | 港座

Lanaturner01 原作:ジェームズ・M・ケイン 

出演:ラナ・ターナー ジョン・ガーフィールド  

バレンタインデーに不倫の果ての殺人を描いた映画というのも……味わい深いかと。原作は4度も映画化されるほど著名な作品。流れ者(ガーフィールド)が安食堂でやとってもらい、美しい妻(ラナ)と関係ができ、主人を保険金のために殺そうとする。計画は成功したかに見えたが……

セックス・シンボルだったラナ・ターナーの美しさにめまいがします。しかし主役の二人は、のちに作品以上の不幸に見舞われることになります。ガーフィールドは赤狩りのために若くして逝き、8度の結婚、離婚をくりかえしたラナ・ターナーは実の娘が彼女の愛人を刺殺し……二度のベルが象徴するものとはなにか、不幸の連鎖が究極のラブストーリーをいろどっています。

※上映は2月13日(土)18:00 2月14日(日)12:00
わたしの世代にとってはヴィスコンティ版やこのバージョンよりもジャック・ニコルソン&ジェシカ・ラングの「二度ベル」がおなじみ。しかしラナ・ターナーという存在にこの原作は似合いすぎている……

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港座通信~「レオン」Léon: The Professional

2010-02-10 | 港座

Leon03 監督、脚本:リュック・ベッソン 

出演:ジャン・レノ ナタリー・ポートマン

「きみは、もう少しオトナにならなきゃ」

「もうオトナよ。あとは年をとるだけ」

「オレは逆だ。年だけはとったが……あとはオトナに」

凄腕の殺し屋レオンと12才の少女マチルダの物語。父親に虐待されるマチルダは、アパートの隣人であるレオンにこう話しかける。

「オトナになっても人生はつらい?」

いまではハリー・ポッターやバットマンですっかり善人になっているゲイリー・オールドマンが壮絶な悪役ぶり。彼に家族を皆殺しにされたマチルダは、復讐のためにレオンに殺しの訓練を……のちに「スターウォーズ」でブレイクしたナタリー・ポートマンは、このころから“完成”されています。音楽はエリック・セラとスティング。必見、必聴です。

※上映は2月13日(土)15:00より。正直にいえば、近ごろのリュック・ベンソンの商売人ぶりにはなんだかなーと思うところもある。でも、「レオン」に関しては、絶対にハリウッドに負けるもんかという気概と、ナタリー・ポートマンへの偏愛がほの見えてすばらしい。

レオンが殺し屋になった経緯は、ヨーロッパ人にしか理解できないものではないだろうか。ハリウッド映画とは明らかに“コード”が違っており、日本人に熱狂された理由の一端はそこにあるような気がする。

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Leon04

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港座通信~Jam Films S 「すべり台」

2010-02-10 | 港座

Jamfilmss  8月に「第三の肌」の和島香太郎さんを紹介しましたが、2月の上映会でも酒田出身の映像作家を特集します。

 名をアベユーイチ。酒田東高校の映画研究会から静岡大、そして三池(スキヤキウェスタンジャンゴ)崇史、本広(踊る大捜査線)克行、李(フラガール)相日など、日本映画の屋台骨をささえる逸材を輩出している日本映画学校を卒業し、これまで「SDガンダムフォース」「ウルトラマンメビウス」そして実写版「テニスの王子様」などを監督してきました。平成における特撮アーティストとして屈指の存在。

 今回上映するのは、特撮からはなれて叙情的なストーリーを奏でる「すべり台」。気鋭の新人監督を発掘してきた「Jam Films(ジャム・フィルムズ)」の一編として製作されました。あの相米慎二に師事した成果がここに。主演石原さとみ、山崎まさよし、柄本時生(柄本明の次男です)。

 まもなく転校する夏美(石原)と同級生の且人(柄本)の淡い想いと、それを見つめる男(山崎)が……ご期待ください。ほかにも「Jam Films S」には、綾瀬はるか、小雪、大杉漣、小西真奈美、藤木直人、内山理名、乙葉などの豪華キャストに加え、ZEEBRA、スネオヘアーらのミュージシャンが登場するのでお見逃しなく。

※上映は2月13日(土)14日(日)いずれも18:00。
13日の夜は上映後にアベユーイチとハーバーラジオ「マグナムトークライブ」でおなじみの渡部公希さんの同級生トークライブが予定されていますっ!

※山形新聞、朝日新聞、コミュニティしんぶんなど、媒体がたーくさんとりあげてくれてうれしかった。同級生たちもメーリングリストなどで騒いでくれているようだ。多謝。

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港座通信~映画館がある町

2010-02-10 | 港座

Leon02_2  1月上映会の特集はこちら

港座大劇場のステージが、他の映画館とちょっと変わっていることにお気づきだと思います。スクリーンの前に広いステージがあるのです。

「おくりびと」で山崎努と本木雅弘がからんだあの場所。その港座のステージでは、映画の上映だけでなく、市民による演劇やライブが何度も行われています。上映される映画と映画館が分かちがたく結びついているように、映画館と町もまた強い絆で結ばれています。

酒田出身の和島香太郎さんや、2月に特集するアベユーイチさんのように、港座で映画の記憶を積みあげた才能が、映画作家として作品を発表しています。そんな彼らの映画が帰ってくる場所として、港座は生き続けたいと思っています。応援してください。 

2月の上映予定は、バレンタインにちなんで恋愛映画特集です。

2月13日(土)
大劇場
12:00 「誰が為に鐘は鳴る

15:00 「レオン

18:00 「Jam Films S

小劇場
12:00 「哀愁

15:00 「欲望という名の電車

18:00 「郵便配達は二度ベルを鳴らす

2月14日(日)
大劇場
12:00 「誰が為に鐘は鳴る」

15:00 「キング・コング」

18:00 「Jam Films S」(「すべり台」含む)

小劇場
12:00 「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

15;00 「哀愁」

18:00 「欲望という名の電車」

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