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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

発砲 3発目 ~京阪神殺しの軍団

2007-09-18 | 読者レス特集

2発目はこちらKeihanshin

山形市の閑静な住宅街で二十日夜に響いた銃声は、暴力団という「裏の世界」が身近に存在することを改めて市民に痛感させた。今月十五日に起きた男性銃撃事件に続き、栃木県内で起きた指定暴力団山口組系と住吉会系の抗争が飛び火したと見られる今回の発砲。犯行グループは依然逃走中で、山形署を中心に厳戒態勢が敷かれ、不安に駆られた市内の学校では集団下校など児童生徒の安全確保に努めている。一方、男性銃撃事件以降、現場では同署員らが二十四時間態勢で警戒していたが、それをあざ笑うかのような犯行に、住民からは警備態勢に疑問の声も上がっている。
【読売新聞山形版 2003年5月22日】

さすがにマスコミからも警察の不手際への批判は出てきているようだ。さて、インサイドレポートの続き。「暴力団事務所が入るマンション」転じて「山形でいちばん有名なマンション」の住民情報。事件の背景は、こりゃ私にもすんごく意外だった。

まあそれはさておき、肝心の組事務所について多少ご説明いたしましょう。新聞やテレビでご承知のとおり、山口組系暴力団のひとつで、一応表向きには「○○興業」という会社組織になっており、代表は○○某。(←すいません下の名前は知らないのですよ)

ひょっとしてマンション入り口やエレベーターで知らずに会ってるのかもしれませんが、見た目もソフトな語り口も含め、非常に紳士風な親分らしいッス。←住人の証言。
この親分から「同じマンションの住人には親切に接しろ」というキツイお達しがあるのかどうか定かではありませんが、入り口付近やエレベーターで見かける子分衆は、「あ、どーもこんにちは~」「何階ですか?」などと声をかけてエレベーターの階のボタンを押してくれたりします(笑)

 ただ若い衆のファッションは全然いけてません。いまどきパンチパーマで、サンダル履きに上下ジャージの人も多し。客人なのか従業員なのかよくわかりませんが、
安岡力也ばりのスーツに白のエナメル靴の「いかにもそのスジ」を目撃した経験もアリ。

 マンション前にいつも迷惑路駐しているクルマもさまざまで、若い衆ご用達とおぼしきスズキジムニーから、期待を裏切らない定番黒のぴかぴかベンツまでバリエーションは豊富。

G98064 また以前ゴミ集積場に、「BUBKA」「週刊スクープ」の、<極道大特集><この組長に独占インタビュー>等の特集号雑誌がどっさり捨ててあった事も。しかも雑誌のくたびれ具合から察すると相当読み込んだらしいのが窺えるし。

この集団についてのアウトラインや雰囲気はなんとな~く伝わったでしょうか。さて、いよいよ本題のほうにいきますか。
昨日の午前中に急遽実現した、組長とマンション管理人、住人代表の理事長との三者会談での話し合いの内容。組長の発言は以下のとおりだそうな。

「20日の発砲事件で、このマンションの住人には多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ない。自主的に事務所としてはここを退去するつもりだが、いますぐというのは難しいので、少々時間をもらいたい。ただし、地元の一人の住民として、自分の息子が居住する自宅としては、認めてもらえないだろうか」

 それに対して、その夜の善良な住民による緊急臨時集会での総括。
「我々は十数年にわたりずっと我慢してきたが、今回このように我々の生命まで脅かされる事態となっては、住民一丸となり、速やかに退去してもらうような手順を具体的に進めていく。組長の息子の自宅として云々との話は、これを認めると結局元の木阿弥になることは火を見るより明らか。○号室の売却による完全退去を強く求める。よって、弁護士を通しての法的な手続きをし、警察、暴力追放センター等の協力も得て実現に向けて団結しよう!」
住民としてはもちろん異議なし。

その集会に出席してた、同じくここの住民であるMさんからの情報。センセイおっしゃるとおり、山口組VS住吉連合の仁義なき争いは今に始まった事ではないけど、栃木を舞台にした一連の抗争で、
住吉はもうすでに5人のタマをとられてるのに対し、山口組系はゼロ。そのため一人でもタマをとらないことには面子が立たない住吉が舞台を山形の山口組系に移して白羽の矢を立てたという話。先週銃撃された男性も山口組系の人で、何とこのマンションに出入りしてる若い衆もその被害者と同じアパートに住んでるそうな。

……これでおわかりでしょうか?実は私もこのMさんの話を聞くまでは、てっきりここの集団が、先週の銃撃事件の加害者で、被害者サイドの「報復」として20日のマンション発砲事件が起きたのだとばかり思ってたんですが、被害者とここの集団はお仲間だったらしいんですよね。

  なるほど、さすがヤクザ、面子がからめば何でもやるか。ひきつづきこのレポートをお送りしますが、みなさまからも、ヤクザという人種とからんだ事例があれば教えてください。やくざファン(笑)の方がいらしたら、山形県の暴力団勢力図も語っていただきたいなあ。

今日の画像は、「日本暴力列島 京阪神殺しの軍団」(’75)監督は任侠映画の職人山下耕作。実はこの作品には民族差別や差別の問題がかなりぶちこんであるため、なかなか今は観ることができないのだ。あ、画像がネット上にほとんど存在しない。それでは中島貞夫の「実録外伝 大阪電撃作戦」('76)こっちもあぶない背景があるんで、はたしていま観ることができるかどうか……

4発目につづきますっ。

コメント (2)
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発砲 2発目 ~資金源強奪

2007-09-18 | 読者レス特集

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1発目はこちら

さあいくぞ。怒濤のインサイドレポート。暴力団の恐怖に怯える(あんまり怯えてないような気もするが)主婦が決死の覚悟でお送りする発砲の現場。こんなことを言うと不謹慎だが、なんか、うらやましい……ってホントに不謹慎だけど。

今日も相変わらず刑事ドラマみたいな日々。(苦笑)
今では機動隊員の前を通り抜ける時には「あどーも、お疲れ様で~す」と挨拶してる自分も……なんだかなあ。

(機動隊の皆さんも快く挨拶返してくれるのはうれしいのですが)まさか哀川翔や竹内力ばりのファッションに身を包んだヒットマンが玉砕覚悟で機動隊に突っ込む、というコトはまずないでしょうが(笑)、郵便局員や宅急便の配達員、または私のようなごくフツーの主婦(笑)に化けて侵入を図る、というのはVシネマだけの話ですかね?
【2003年5月19日 23:22】

センセイ、昨日の私のレスで、この建物にヒットマンが来たりして……云々書きましたが、なんと今から30分前の午後8時40分頃に、マジにこの建物を標的にした発砲事件が発生しました!
私たちが住んでるのは5階の角部屋の●号室で、例の組事務所は2階下とはいえ真下の○号室なんですよ。

「パンパンパンパン」と乾いた連続音を直に聞いちゃいましたよ。
この建物周辺は、蜂の巣をつついだように警察がぞくぞく集まってきてます。建物正面玄関には、機動隊が張り付いてましたが、犯人は建物裏から、徒歩で侵入し、○号室めがけて発砲し、すぐ逃亡したようです。……私、まるで現場リポーターですな(笑)

あわてて廊下に出て行ったうちの野次馬オヤジは、警察から事情聴取受けた模様。
また何か事件が起こったら(←おい)すぐにメールお送りしますので!
【5月20日 21:23】

 発砲事件から一夜たち、山形新聞での一面トップという扱いの大きさに驚き、事件を知った友人知人からも「発砲見舞い」的(笑)電話やメールが。ご心配かけてどうもすいません。

 私は見てないのですが、「いつかは片付けよう」と思いながら物置状態と化した我が家のこきたないベランダや、風にはためく今朝の洗濯物も、テレビのニュースにバッチリ写っていたそうで……どひゃーざんす!(大恥) 

……しかし、何といっても山形県警は大失態を演じた気がします。機動隊員から50メートルと離れていない場所からの犯人の発砲を未然に防げなかったばかりか、まんまと逃走も許してしまうおマヌケさ。
かねてからオヤジとも言い合ってたんですよ。
「機動隊って正面玄関前にしか張り付いてないよねー。建物の裏から狙われたらどーすんだろうねー」……まさかその言葉が現実になろうとは(笑)

ちなみに現在では、全方位からの警戒態勢にシフトしてますが、時すでに遅し、では?
今までは何とか目をつぶってきた、善良なここの住民の皆さんも、身の危険を感じる今となってはさすがにもう黙っていられなくなったようで、今夜緊急の臨時集会が開かれることになりました。もちろん私も出席するつもりですが、果たして今後どうなるものやら……?
【5月21日 19:31】
まず、私の住むマンションについて、これ以上あらぬ誤解を受けぬようご説明させていただきますと、居住する24世帯中、暴力団事務所は3階の角部屋○号室のみで、それ以外は暴力団関係者も舎弟も一切住んでませんので、そこんところよろしくです。

Sikinngenn  問題の暴力団がここに事務所を開いてからもう十数年たちますが、当初はもちろん住居用の名目で、組長の奥さん(いわゆる極妻か)個人名義でこの一室を買い取り、いつのまにか組事務所化してたそうな。(目的はたぶんこっちか?)なので今でも菱の代紋も「〇〇組」などという看板も上げてはいません(笑)
【5月22日 20:04】

……わたしはつくづく思う。いい読者を持ったなあ。それにしても山形県警、かっこわるー。もちろんPARTⅢに続きます。

今回の画像は、昨日につづいて深作欣二作品。じゃなかった正式に言うと「ふかさくきんじ」作品(ほんとにタイトルにこう出る)の「資金源強奪」。このころの東映は製作状況がほんとにひどくて、エースだった深作にしてもボロボロ。その反発の意味もあってひらがな名前にした……ことにはなっているが、このハチャメチャなコメディ(にしか思えない)には、“ふかさく”の方がぴったりではあった。梅宮辰夫がいい味だしてます。

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