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ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

『ワンチャンス』

2014-04-05 20:36:22 | 映画
ワンチャンス (3月31日)
1年間で100本以上の映画を見るという達人の友だちからのおススメ映画。
近くの映画館では朝いちばんと夜の上映しかないので、8時半に家を出て見に行った。
春休みといえども、こんな早い時間帯はガラガラで、10人も居なくて悠々大名鑑賞である。
オペラが大好きなイギリスウェールズの地方都市に住む太っちょ少年ポールは、小学校のときから地元の悪がきにいじめられながらも聖歌隊でも自室でも歌うことをやめられない。
携帯ショップで働き、ネットで知り合った彼女におそるおそる会って意気投合。
オペラ歌手になるという夢をかなえるために、携帯ショップで働き、イベントコンクールの賞金で念願のベネチアのオペラ学校に入学して頭角を現していく。
しかし、主役をかけた大事な試験で大御所パヴァロッティの目の前で上がってしまい、ケチョンケチョンにけなされて、夢破れて地元に帰る。
携帯ショップ店員をしながら、再び夢を目指し、テレビのタレントオーディション番組で優勝したのに、事故や病気のアクシデントが続く。
ダメになっても、また、起き上がり、また挫折しては挑戦。
そして、ついに、女王陛下の前で歌えるようになるという実話に基く映画である。
一途に愛し合う若い2人、オペラ好きの母親、息子の気持ちが理解できない鉄鋼労働者の父親、携帯ショップの店長など周りの人間関係の描き方も良い。。
大好きなイギリスのくすんだ町並みと、明るくて陽気なベネチアの町が何度も繰り返してスクリーンに現れるのもシアワセな気分にさせられた。
それにしても、ほんとにイギリスってどんよりした天気ばっかりなのね。
これといったあざとい泣かせ場面があるわけでもないのに、映画ではめったに泣かない私がはらりと涙がこぼれるのであった。
音楽がキレイに聞き取れたら、絶対に倍は楽しめただろうけど、半端の耳でもそれなりにオペラ雰囲気は感じられたかと。