
バイモ(フリチラリア)
『くちぬい』 坂東眞砂子
1月に55歳で亡くなった坂東眞砂子、3月に57歳で亡くなった山本兼一。
まだまだこれから書ける作家だったのに。
忘れないうちに読んでおこうと図書館で借りた。
月曜日は天気良すぎて、外出も怯み、1日読書三昧で読み切った。
坂東眞砂子の「くちぬい」、夫の定年を機に高知の山村にログハウスを建てて移り住んだ夫婦に、得体の知れぬことが次から次へ起こる。
これ読んだらとてもじゃないけど、流行りの田舎暮らしなんて怖くてできひんわな。
ま、私自身は田舎はたまに訪れる分にはええけど、住みたい欲はないし。
狭くても人が多くても気楽な半都会暮らしがいいです。
先月に読んだ本。
『美雪晴れ』みをつくし料理帖シリーズ9 高田郁
本は図書館で借りるので自分で買わないが、この文庫本は早く読みたいから即買い。
シリーズも9巻目、いっときほどの盛り上がり展開には欠けるが、イッキ読み。
やっぱり最初のころの小松原様が出ていたときが良かったなぁ。
今年の夏ごろに出る第10巻で終結するそうだ。
料理以外で幸せになってほしい澪さん。
『よう知らんけど日記』 柴崎友香
大阪出身、芥川賞候補になんどか上がっている柴崎友香のエッセイ。
大阪大好き感が感じられて面白かった。
「冷え性&大阪育ちのため、今日32度くらいではぜーんぜん平気です」
わかる、わかる、その気持ち。
「いつも心がけていたいと思うのは、十把一絡げ、ラベルを貼ってひとくくりにしないように」
です、です。
そして、券売機の前に立ってからおもむろに財布を取り出す人に対してイライラ!
大阪人の特有のいらち感に共感。