
バラの狂騒時期は本が読めない、ドラマも見れない、たくさん撮った写真もパソコンに取り込めない
図書館返却日まで読みきれず、全く手付かずか、半分読むか、チラ見で飛ばし読みか、今日も読めなかった本3冊返した
テレビドラマにもなった「団地のふたり」の続編、図書館で残りを読み切るつもりが、なんか、ぐずぐずダラダラな内容でグーッと引き込まれなくて、半分残して返した
ドラマの小泉今日子と小林聡美のコンビがあまりにもハマってたからな
印象に残ったのはお取り寄せのお菓子のことで、浜松のたこまん大砂丘のマスクメロンクリームが美味しいと載っていた
息子らが来る時にいつも手土産のお菓子がたこまん、なんか、軽いネーミングやと思ってたが、美味しくて有名なんやな
万博開幕までは気持ち悪いと散々な言われようで不評のミャクミャク、今ごろ人気が出てきた。
赤いしっぽが可愛い。
ま、太陽の塔だって当時は洗練されたおしゃれなデザインにはほど遠く、ただ泥臭かったし。
孫が万博で買ってもらったミャクミャクのポシェット、ベルトの付け根がほじけてきて補修してくれって。
ポシェットは笑顔でさらに可愛い。
先日、娘が万博に行く前日、たまたま海外の絵本作家さんの講演があり、運良く予約が取れ、手持ちの絵本を持参して、孫の名前とライオンのイラストを描いてもらったと
娘はケン君に何度も読み聞かせしてあげた絵本の作家さん、ハンガリーの88歳のマレークベロニカさんに会えて、娘は感激していました。
この、ライオンくん、どことなくミャクミャクに似てへん?

大好きな婚約者がある日、駅で盗撮して捕まった。
許せるか、別れるか、新香は一瞬で混沌の奈落に落ちる。
性犯罪というのは、他の犯罪よりなんか意味合いが違う気がする。
ふつうの(っていうのもおかしいが)犯罪なら、一時的な気の迷いやら、止むを得ない事情やら、反省して更生したなら、前科があっても許されるだろうけど、こと、性犯罪は…
恋人が、夫が、息子が、そういう罪を犯したら、女性はいたたまれないほど深く傷ついてしまう。
そんな刃を突きつけられて、ヒリヒリするような、さて、自分ならどうするん?とくすぶり続ける。
当然、加害者ももがき続けるが、ちょっと変わった被害者との繋がりなど、なんか明るさというか、希望なども見えて読後感は良いんですね。
一穂ミチ、やっぱり好き。
で花ページも投稿

今まで読んだ中で、いちばん再読が多いのは「赤毛のアン」
15才の時から10回近く読んだんちゃうかな
ずーっと村岡花子訳で読んでいたが、これって抄訳なんだって。
マシューとマリラ兄妹に孤児院から男児の間違いでやってきた赤毛のアン、痩せっぽちで目と口が大きく、空想好きでおしゃべりが止まらない。
それで、今回、完訳の松本侑子訳で読みました。
こんなぶっとかった?と思うくらい文庫本が厚い。
巻末に詳細な註釈のページもあるからだけど。
それでも、読み進むうち、村岡花子訳と違和感なく、どこが新たに挿入された箇所なのか全くわからなかった。
無口なマシューの口癖「そうさなぁ…」も
村岡花子訳と同じ。
プリンスエドワード島の地名もアンが付けた固有名も村岡花子訳を踏襲している感じ。
優秀で出来が良過ぎると思っていたアンも久しぶりに読み返すと、がんこで融通が効かない面があるのね。
アニメや映画版のアンは自分のイメージと合わなかったけど、テレビドラマ版は現代風に解釈されているが、見た目はイメージ通りだった。
アンのイメージは中学の頃に読んだ鈴木義治のモノクロ挿絵がいちばん好きです。
(古びたこのシリーズ本は今も本棚な)
豪華な花よりも、小川が流れる野原っぽい風景、私が野の花や木の花が好きなのは赤毛のアンに原点があるのかもしれない。

明治11年、日本に降り立ったイギリスの紀行作家イザベラ・バードと、三浦半島出身の若き通訳の伊藤鶴吉、二人の東北から北海道の旅行記。
バードの書いた「日本奥地紀行」翻訳本は何年か前に読み始めて、半分ほどで挫折してしまったが、こちらは、二人の旅を歴史小説風にまとめてあり、一気に読めた。
元本はバードの視点のみだけど、これは、イトーの視点やその頃の日本の歴史背景も交えて面白い読み物になっていて、お勧め。
中年の女が一人で異国のそれも田舎を巡りたいと、馬や人力車、徒歩、舟で横浜から東北を北上、函館から蝦夷の奥地のアイヌ部落まで足を伸ばす。
降り止まない雨の中、泥だらけで東北の山形、秋田の山中の峠を越え、不潔で悪臭だらけの宿に泊まり、村人の好奇心に晒されて、それでもめげない好奇心と精神力。
雨上がりの山間から望む美しい田園風景に癒される。
イザベラが言う。
「互いに対等だと思ったら可哀想などという言葉は出てこないはず
貧しさ自体は、恥ではない。恥ずかしいのは、他人を見下す人がいることよ。
それぞれに文化があって、人は対等だってこと」
イザベラ・バードの関連本も読みたくなってきた。



このシリーズはこれまでもいくつか読んで、サクサク読めます。
世の中、しんどくない仕事なんてない。けど、その仕事内容を詳しく知ることによって、すべての職業の人に感謝と寛容になれる気がする。
ディズニーランドで仕事している人はキャストといって、話しかけると誕生日シールをくれたり、軽妙な受け答えしてくれるそうな。
しかし、年中無休のコンビニオーナーは酪農家業と同じくらい厳しそうです。