ひらりん気まま日記

== 毎晩パコパコ せっかちでドジなひらりんの言うたもん勝ち ==

真冬から真夏へ

2012-07-31 16:36:46 | 日常&生活


書の個展で「柚」

今日はからりと視界良好の夏日で、空は真っ青。
気温の割にはそれほど暑くないけど、日傘をさしていても地面からの照り返しがきつい。
義母が亡くなって今日でちょうど半年経った。
真冬の厳しい寒さの日から、かんかん照りの真夏へ。
正直、義母が居なくなって、寂しいとか不便ということもなく、どっちかというと薄情な嫁かもしれん。
けど、あとに残った義父も、ひとり息子の夫だって、気落ちなく、いたってふつうに平気に暮らしている。
夫は初盆のことや、お墓の移転を仕切るのに余念がなく、ま、見た目は平気でも内心どうだかはわからんけど、とにかくも皆元気で過ごしている。
いつでもひとりで過ごせるような心構えをしておくこと、気持ち的にもだれか1人に頼ることなく、リスクは分散させておくこと。
私自身にすれば、義母が残るより、無口な義父のほうが精神的に楽でよかったなと思う。
当初はこれから始まる義父のお世話をどーんと重荷に感じたりもしたが、今じゃ、たいしてお世話してへんもんな。
最近は洗濯も自分で洗濯機を回してはるし、お風呂も夕食前に自分ちのお風呂に入ってはることも少なくない。
夕食をうちで一緒に食べることと、週に2回、トイレ掃除に行くくらいである。
テレビやクーラーが付けっぱなしになっていても、夫がガミガミ言うほどのことでもないやん。
お義母さん、もう少し、お義父さんを元気に生きさせてください。

すだれを吊る

2012-07-30 15:43:59 | 日常&生活


イワイチョウ

本日の最高気温ベスト第7位に枚方市36.6℃が入ってます。
サイコロ包みになったチョコがべったりと溶けていて、なめると、幼い頃のチョコチューブの味がしてちょっと懐かしい。
気温は高いけれど、湿度が低くて風もあるからか、歩道のケヤキの木陰が気持ちよかった。
今年はもうリビングのすだれは掛けなくても大丈夫かなと思ったけど、やっぱり朝日が暑いので、すだれを買いに行って吊り下げた。
まっさらのすだれは白っぽい黄色で、日焼けさせるのが可哀想なくらいだ。
せっかくの暑さ、身体だって夏痩せという恩恵に預かりたいのに、昼食のエビフライ大盛りがたたって、真夏だというのに1kgも太ってしまった。

今日は日曜日

2012-07-29 21:03:14 | 日常&生活


近江舞子の湖西線

私はだいたいの日曜日は出勤(できるだけ顔付き合せないようにと)なので、早目に自力起床して、ひとり新聞読み朝食する。
なのに、7時ごろに夫が起きてきた。
カッターシャツやズボンを持って下りてきたので「今日はどっか行くん?」と訊いたら「仕事や!」
「今日は日曜やで」「あ……」
もう、しっかりしてぇや。暑さボケせんといて。
この前も、夫の玄関の鍵がない、ない、と大騒ぎして、結局出てきたらしいが、どこで見つけたかもようわからんと。
こっちだって、自分の行動や記憶にそれほど自信があるわけでもないから、失せモノ、見当たらへんモンについては論争しないことにしている。
たとえ、見つかったととしても、相手責めしないように、黙して見逃す。
情けないが、こうやって、夫婦共々老いていくんやなぁ。

立山・五箇山(8)富山

2012-07-28 15:50:52 | 山の旅
立山・五箇山 2012.7.15~18


廣貫堂の古い薬袋など

7/18、ゆっくり寝坊して、久しぶりの正統派パン朝食。


朝から暑い。さて、富山の残り2時間をどうするか。
爽やか気候ならば、レンタサイクルで回るという手もあったが、この暑さ、もう地べたをはい回りたくない(笑)
じゃ、タクシーで近場に行ってみよう。
越中富山の置き薬で有名な廣貫堂資料館へ。
昔、実家の納戸に吊り下げていた怖いだるまの絵の袋などなつかし商品が展示されている。
ここでお土産に塩檸檬飴と夫用にケロリンナイロンタオルを買った。
飴は食べてみないと、自分の口に美味しいか不味いかわからんけど、これはすぐに空になったので二重丸。



左:廣貫堂資料館   右と下:富山市民芸合掌館

そのあと、タクシーの運ちゃんが時間に合わせて、2ヶ所ほど案内してくれた。

最後に富山市と立山連峰(かすんでいるが)一望できる呉羽山展望所へ。


そして、富山駅で解散、お土産少しに、ますのすしを買って、帰りの特急サンダーバード(ガラ空き)でひとり昼食。
ケータイいじったりしていたら、すぐに猛暑の京都駅到着。
たいして筋肉痛にもならず、山も村も花も街も歩いて撮って、2012年夏の旅は終わった。(完)
立山・五箇山の旅
(1)立山室堂へ (2)雷鳥荘 (3)雄山へ (4)大汝山 (5)室堂平 (6)室堂から富山へ 
(7)五箇山相倉 (8)富山

立山・五箇山(7)五箇山相倉

2012-07-28 14:10:51 | 山の旅
立山・五箇山 2012.7.15~18


7/17
昼食後、富山駅からJRで20分、高岡駅でヤマさんに車で迎えに来てもらって、合掌造りの相倉(あいのくら)集落まで1時間ちょっと。
ちなにみJRの切符を買うとき、高崎まで4枚くださいと言ってしまって、あやうく新幹線の切符など買ってしまうところであった。
世界遺産の合掌造り集落は岐阜県の白川郷、富山県の五箇山の相倉と菅沼があり、白川郷は数も多く見ごたえはあるけれど、めちゃくちゃ観光地化されていて、富山からはいちばん遠い。
相倉はひなびた感じののどかな集落で合掌造りの家も20棟余りある。
ほとんどが築100年から200年経っていて、茅葺屋根の葺き替えなど、世界遺産を維持するのもたいへんだろうと思うけど、いつまでも残ってほしい。

ここは子どもが小さかった頃に家族で来たことがあり、お土産に買って帰ったカボチャの美味しかったことを憶えている。
一昨年の冬にも写真のツアー(こちら)で訪れたが、四季折々、いろんな表情を見せてくれる相倉である。
合掌造りは見たことがないという3人に見せてあげたいというのもあったけど、もちろん自分が写真を撮りたいっていうのも大きい。


時刻が午後3時も回っていたからか、ほかに観光客もほとんど見かけず、静かなもん。


田んぼの緑がやさしい


藁葺の家を取り囲む夏の花々



小さな釣鐘のある藁葺のお堂


標高は400mほどのところだが、しかし、風が通らず、暑いのなんの、茶店に入って、かき氷だ!
宇治金アイスミルクもイチゴアイスミルクもオッケーだけど、レモンにミルクは合わないやとR玉くんがぼやいていた。
かき氷が盛られた和風の器もシロップの色に良く合っていて、食べ終わったあともしばし鑑賞。
私の宇治金の器は見事に雷鳥色であり、またまた、雷鳥見たで!と自慢する人。。。




ペットボトルまでがなにやら懐かしく映る



みちゃが障子のままだと雨で敗れたりしないのかな?と言ってたけど、ホントにどうなんやろ?どこかに隠し雨戸があるんかな。


大きな合掌造りもある


夏の花と藁葺の家、子どもの頃の思い出が立ち上ってくるような



最後に、駐車場から5分の展望台まで行こうよ!提案したら、15分待ってやると言って、駐車場待機の根性無しのお2人(笑)

残りの若者?3人で展望台まで13分で往復してきた。
実は、ここの展望台2年前の冬に時間不足で行けなかったので、心残りの場所であり、リベンジ。
わずかに登るだけなのに集落が一望できて、うーん、良い良い。



再び、高岡まで送ってもらって、富山に戻り、夜のご飯は「越中舞華富山うまいもんや」で白海老にイカの黒作りなどいろいろ。
白海老のお刺身は千円でちょっとしかなくて、高いんやからと言われるから、1匹2匹3匹…(イカの数え方は杯だけどちっちゃいし)と数えながら美味しくいただきました。
黒作りは、ま、イカの塩辛みたいなもんで、味わいよりも先に塩辛さが口の中に残ってしまうので、お酒も飲めない私にはむむむ…かな。

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立山・五箇山の旅
(1)立山室堂へ (2)雷鳥荘 (3)雄山へ (4)大汝山 (5)室堂平 (6)室堂から富山へ 
(7)五箇山相倉 (8)富山

7月に読んだ本

2012-07-28 11:00:32 | お出かけ&旅

有本怜雲さんの個展で

『夏天の虹 みをつくし料理帖』 高田 郁 角川ハルキ文庫
女料理人の澪の物語、シリーズ第7弾は澪が好きな人との結婚を取るか、仕事を取るか。
結局、別れることになって、仕事がんばるのはずが、味と匂い不覚に陥り、頼みの相棒の料理人にも…となんだかええ所無しの展開で、もうひとつ面白くなかったかも。
シリーズになると、もし、テレビドラマになったらどんな俳優がいいかなと、だれしも思うところで、
こんなページがあった。( )は私の付記
なるほど、よおく考えてはります。 

澪+++蒼井優(今、売れっ子の尾野真千子がおすすめ)
芳+++黒木瞳(ちょっと若過ぎひん?萬田久子かなぁ)
種市+++笹野高史(佐藤B作のほうがいいかと思う)
ふき+++忽那汐里
健坊+++鈴木福(愛嬌良すぎ)
おりょう+++杉田かおる
伊佐三+++宇梶剛士
太一+++加藤清史郎
美緒+++山田優
小松原+++阿部寛の今の雰囲気を残しつつ
若くなった感じ(でももう少し筋肉がついてほしい)
永田源斉+++谷原章介or堺雅人(適役だ)
采女宗馬+++中尾彬
野江+++沢尻エリカ(もっと清純派を)
又次+++松田龍平(適役だ)
坂村堂+++林家正蔵
清右衛門+++安田顕


『八十四歳 英語、イギリス、ひとり旅』 清川 妙 小学館
この本、お習字の先生が貸してくれたとき、ちょうど、私のブログ愛読者の方がお勧めですとメールくださった。
主にコッツウォルズの村とジャージー島に滞在したことが書いてある。
文筆業のかたわら英会話の個人レッスンを長く続けて、イギリスに12回もひとり旅したエッセイをまとめたものである。
ひとり旅であろうが、友だちとの個人旅行であろうが、基本はやっぱり英会話である。
英語しゃべれなかったら、結局、本当の旅行の醍醐味なんて味わえない。
日常よく使う簡単な英語のことなども書いてあり、これ読むとホンマに英会話習いたくなってくる。
といっても半端の人工内耳の耳じゃなぁ。もし、健聴だったら、英会話習ったかもなぁ、とか、見果てぬことを思ったり。
別に英会話を聞き取れなくても、英語力があれば筆談でもなんだってできるやん。
と思っても、今更勉強しんどいし、別にイギリス人としゃべらなくても、イギリス風景を撮りたい見たいだけなんやし…
これでも中学時代は英語はいつも5やったのに、生れの果てはこのザマで…、いじいじと言い訳してしまう。

びわ湖で書展を

2012-07-27 22:03:45 | 趣味


お習字の先生のお友だちの有本伶雲さんが、びわ湖近江舞子の別宅マンションで書の個展を開かれているので、先生と3人でお伺いしました。
車に便乗させてもらったけれど、カーナビが付いてないので、地図や標識を見ながら、ああだこうだと道迷いしながらも往復140km走った。
カーナビがなかった頃は、いつもどこへでもこんな風に人ナビしながら遠出したんだもんね。


南にびわ湖を眼下に、北側には比良山が迫っている絶景のロケーション。
ドアの外には「書が奏でる世界」の案内があり、ドアを開けるとリビング越しにびわ湖を望める。
JR湖西線の高架を特急サンダーバードが行き交い、あれ?あの黒っぽい列車は??と思えば、大阪に向かう寝台特急トワイライトエクスプレスである。



LDと玄関横のひと部屋を展示会場にして、しっくりと美しく展示されている。


一通り見せてもらったあとはティータイム。
うーん、やっぱり、季節の器や飾り付けのコーディネートって大切なんよな。



月 「揺らしてあげる」

「月」という漢字、楷書でも行書でもお習字のお稽古のときはいつも上手く書けない、バランスが取れないで悩みまくりの字なんだけど、いろんな創作バリエーションが10枚ほどあって、どれも素晴らしく、中でも私のいちばんのお気に入りがこれでした。


「銀河鉄道の夜」

宮沢賢治の作品を題材にしたものもいくつか。


「花」


これも「月」

額も書のうち。どういうふうに見せるかどんな表装するかというのも大きなウェイトを占めるので、これまた選ぶのがたいへん難しい。


「葉」



「百合の花」

深読みしすぎて、「憂+リ」と書いてあるのかと尋ねたら、「百」と「合う」と言われ瞬間???
あっ、吉永小百合の「百合」やんな。で、大笑い。
書を鑑賞するときは理論で見ないで、直観で見ること。
お習字の先生は「あなたなら絵のセンスがあるからこういう創作も書けるよ」と言ってくれるけれど、私はせいぜい、アレンジか真似しかできない。
一見うまいなぁと思わせるくらいの80点は取れるけれど、自分で作り上げる創作力はないのです。

お昼は1階のレストランでエビフライ定食をいただいて満足満腹。

エビフライのエビはやっぱり、まっすぐ伸ばせるくらいの大きさのエビが良い、と昨夜のうちの夕食の腰折れ海老フライを思い出したりして…

どこもかしも炎暑の関西であるが、琵琶湖畔は枚方(本日37.1度)よりは幾分しのぎやすかったように思う。
カメラ撮れたらどこでも楽しいうれしい、夏のひとときのお誘いありがとう。

36.7度の中

2012-07-26 22:10:23 | お出かけ&旅


茅葺と夏の花モナルダ 7/17

会報の発送作業を終わって、外に出たら、本日の枚方最高気温36.7度、ちょうどそのころの熱気をまともに浴びて、グダグダになって帰宅。
めげずに、ゴーヤとマイタケのてんぷらにエビフライ(曲がったままの)、朝のはなまるTVで紹介の茄子のレンジ蒸し、昨日教えてもらったゴーヤのジャコポン酢に、父から届いた枝豆をゆでて…
クーラーの効いたキッチンだから作れたようなもんだ。
味はたいへんよくできましたが、なんせ手抜き盛り付けだから、写真に撮れない。
夜はテレビ見ながらウトウト。ウウッ、これから1ヶ月半、熱帯夜に猛暑日が続くんだ。。。。

『昭 田中角栄と生きた女』

2012-07-25 21:42:10 | Book&Art&TV

イギリス湖水地方のホテルのシャンデリア

私が物心ついた後の総理大臣の中で、すぐにパッと正しくフルネームを言えるのは佐藤栄作に田中角栄、今の野田首相なんて下の名前はなんやった?
初めて選挙権を持ったころ、自民党の幹事長が田中角栄、共産党の書記長が不破、公明党が矢野、社会党が…むむっ忘れた。民社党が同じく忘れた。
このころ、政党討論会がやけに面白くて、選挙になると熱心にテレビを見ていた。
良くも悪くも昭和の人、田中角栄。
写真を見ると、けっこう男前かも。
その角栄の秘書であり、後援会「越山会」の金庫番であり、愛人であった佐藤昭(あき)のことを、2人の娘であるあつ子が母子の葛藤を軸に書いている。
こんなにおおっぴらに愛人をそばに置き、子どもまで作って、今の時代なら大スキャンダルで政治家やってるどころでないと思うが、「女を作るのは男の甲斐性」みたいに、昭和の頃は珍しくなかったんだろう。
角栄は同じころ、神楽坂の芸者にも子どもを2人産ませている。
しかし、角栄も昭も情に厚くて、人マメとはいうものの、めちゃくちゃ暑苦しい人間である。
こんな家庭環境なら、そら、子どもも鬱屈する。
愛人の子であっても、今太閤の子(認知はされていない)、子どもの頃から服は一流デパートの誂えで、スキーがしたいといえば、越後湯沢のホテルニューオータニで専属インストラクター付etc.
子どもへの手土産はいつも切手シート(昭和40年前後は空前の切手ブームだった)、角栄が郵政大臣していたからというオチも笑える。
家族の食事は甘辛過ぎるすき焼き。
キラ星のごとく居並ぶ若き政治家(小沢一郎も)に囲まれた昭の写真を見ると、ちょっと可笑しい。
昭和初期生まれの人間って、みんな五頭身くらいしかない。
この半世紀でホンマに日本人の体格が良くなり足が長くなったのね。
角栄は外遊に出る度に、娘のあつ子にこまめにはがきを送ってきたそうだ。
そして、佐藤昭に出した原稿用紙にびっしり書き込めた真摯なラブレターも残されている。
マメじゃないと、どぎついバイタリーがないと、恋愛なんて政治なんてやってられへんなぁ。
今の草食男子にはどだい無理かも…だけど、強すぎるカリスマ性は右向け右!になるから、それも怖い。

『昭 田中角栄と生きた女』 佐藤あつ子 講談社