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通常非公開の京都の文化財の特別公開をいくつか巡る京都定期観光バス「京の夏の旅」に行きました。
夏の旅だから明日の9月30日で終わる。
友だちは大雲院の祇園閣を、私は花山(かざん)天文台に興味があったので、天気とスケジュールをみて数日前に申し込んだ。
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京都駅10時に出発。
25人参加だったので、バス席の後ろのほうで余裕の1人席。
まず、立命館大学衣笠学舎のすぐ近くの「本野精吾邸」を訪ねる。
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建築家本野精吾の父親は読売新聞社の創業者の本野盛亨。
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外観は変哲もない古びたブロック建てのお家。
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特殊なブロックを組んで中に鉄筋とコンクリートを流してあり、耐震性があり、この工法で作った建物は関東大震災でも壊れなかったらしい。
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大正13年に建てられた日本最初のモダニズム建築といわれている。
居間と食堂がひとつになった今でいうリビングダイニング。
天井が低いのは1階と2階の動線を短くしたため、その分、ガラス窓を天井まで伸ばして明るくしている。
暖炉の意匠や楕円形のドアノブも本野精吾のデザイン。
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2階は染織家の三男の織物が飾ってあった。
本野の設計の西陣織物館(現京都市考古資料館)の写真。
昼食は岡崎公園の近くの白河院で。
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このロビーとお庭を見て、あ、以前、お習字の友だちと来たことがあるってわかったが、どういうときに来たのが思い出せず。
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観光バス代もそこそこかかるし、値段的にはまあこんなもんかの昼食。
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再び、バスに乗って、高台寺の駐車場で降りて、大雲院へ。
そういえば、よく、この前の道を歩いて通るけど、いつも門が閉まっている。
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大雲院は織田信長、信忠の菩提を弔うために建てられた寺院。
書院や祇園閣(大倉財閥創始者大倉喜八郎の別邸だった)がある。
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別邸書院の八角の応接室も見える
建築家伊藤忠太設計で昭和3年に建てられた鉄筋コンクリート三階建て36メートル。
金閣、銀閣、祇園閣というらしい。
楼上から京都市内360度一望。大財閥が京都の景観独り占め。
ただし、内部の壁画(昭和63年奉納)も楼上からの景色や眺めも一切写真撮影が禁止されている。
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祇園祭の山鉾を模してある
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おやつ券で茶店の抹茶ソフト
最後に昭和4年建設の京都大学花山天文台へ。
五条から東山ドライブウェイを上ったところ山の頂きにある。
現在は飛騨に移転した天文台で観測されているので、ここ花山天文台は大学のサークルやアマチュアの教育活動などに利用されている。
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口径45㎝の屈折望遠鏡を動かすための動力は全て人力の滑車やおもりを使っている。
めちゃくちゃアナログです。
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天文台からは山科方面を見渡せる
子午儀で星の観測をして天体の通過時刻を測ったり時計の補正をしていた子午館。
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天井の窓を開閉するために室内のハンドルを回すと外に付いている台車が動く。
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南北だけ見るために固定された望遠鏡=子午儀
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子牛寅夘辰…の十二支は方角も表していて、子が北、反対側の午が南になるので、南北を結ぶ線を子午線という。
へぇー、知らんかった。
3時半に京都駅で解散。歩いて七条駅へ。
本日12,000歩。そんなに歩いてなかったけど、お天気もよく、あまりなじみのない文化財を見聞できて、なかなか有意義な秋の1日を楽しめた。