10/27 スケッチ予定の場所を急遽変更して、生駒山中腹のラッキーガーデンへ。
当初は恭仁宮跡地の休耕田コスモスに行くつもりだったが、うすら寒い曇天下、寂しげなコスモスだけ描いてもなぁと友だちに前夜に変更届メールを送って承認された。
私のドタキャン変更は毎度のことなんで、友だちも即対応してくれる。
ややこしい山中の道もちゃんとプリントして、車でゴー。
どこかへ出かけてもしょっちゅう迷って、たどり着くまで山あり谷ありの私ら、今回はスムーズに到着できた。
こんな道上れるんかい?というような急坂を車で上りきって、見晴らしのよさと森や野っぱらのガーデン、スリランカカレー料理がお目当て。
久しぶりのひゃーっ!めっちゃ、ええとこやん!
絵になる景色がそこいらじゅうに。
あちらこちらに作りかけ資材が置いてあるのが
ふだんの生活っぽい
カントリー!
ショップは閉まっていたが
ヤギ小屋やハーブ園もあり
黒ヤギさんが頭上からめぇー
一回りしてまずはランチ
こちらで注文します
お客さんも増えてきた
屋内テーブル席もあり
風がないので、日差しがなくてもそんなに寒くもなく、戸外のテーブル席までカレープレートを運んでおしゃべりしながら、ゆったり食事。
ちょっぴり辛くて様々なお味のお料理がワンプレートに盛り付けてある。
お水をもらうのを忘れて、持参のお茶で。
ところが、食べ終えたところで、スタッフさんがやってきて、こちらの桜エリアでは食事はできません、持ち込み飲料はダメですと言われて、あわてて上のエリアに戻って、食後のお茶は空いていた小屋でいただきました。
よくわからなかったけれど、あとからリピーターの先生に聞いたら、桜エリアは予約のコース料理席(コロナで休店中)でカレーやカフェは上の羊エリアだけだそう。
下のエリアも散策はできて、なんの張り紙もなかったし、ビギナーの知らぬが仏ってところね。
ピーターラビットみたいな童話の世界
小屋は3軒ほどあって、温かくしつらえてある
大ぶりのカップにミルクティー
香り良くあったまった
さり気ない小物づかいもおしゃれ
左下の壺は懐かしの消し炭入れ
別の小屋の内部
しかし、お茶はゆっくりしてる場合やない。20分でティータイム終えて、ミニスケッチしなきゃ。
平日でもお客さんが多くてガーデン内では立ったままスケッチも邪魔になると思い、道端で向かい側の景色を描いてみた。
F1版スケッチブック、40分で仕上げた
次回はもっと大きい紙で練習しなくては
桜エリアの厨房棟
ガラスをはめ込んだテーブル
ツルものでおおわれたトイレ
お茶の木の花
まだ、2時半。以前から行ってみたかった司馬遼太郎の「街道をゆく」にも出てくる奈良街道の暗峠へ。
大阪と奈良を結ぶいくつかの街道のうちのひとつ。
ラッキーガーデンから徒歩で行き始めたが、30分以上かかって、坂がきつそうだし、結局、車で行った。
「菊の香にくらがり上る節句かな」
1694年9月9日、松尾芭蕉は伊賀上野からに奈良に出て暗峠を越えて大阪に行く。
「旅に病んで夢は枯野をかけ廻る」
10月12日に逗留先の大阪で没した。
しかし、この風情ある石畳はわずか20mほど、あとはごく狭のふつうのコンクリート道で、それでも国道です。
友だちは対向車が来たらどうしよう?と言いつつ、急坂を下って東大阪市街地に下りて、ホッと。
それでも、今日はすべてがスムーズにいき、食も美も撮も話も満たされ、充実の1日だったと大満足して駅で下ろしてもらったとたんに、あれ、?携帯持ってない。リュックカバンの中身を取り出して、ポケットも引っ掻き回しても無い。
ああ、膝に置いていたのを、そのまま、立ち上がって、車の座席下に落としたに違いない。
うーん、連絡するにも、そもそも携帯がない。
仕方ないので、とりあえず、家に帰ってから連絡を、と思って、トボトボ歩いていたら、対向してきた車が止まり、窓から友だちが手を振っている。
足元の携帯、すぐに気づいて、私の自宅まで届けてくれたって。
忘れ物、落とし物、失くし物、に事欠かない私、最後は「ラッキーがってん」で1日が無事に終わったことです。
冬になるまであと1ヶ月少し、どんどんスケッチやカメラに繰り出そう。