女が智恵の言葉を途切れ途切れに語るのを聞いて、男はいつかどこかで、同じような語りを聞いた気がした。
たまきわる いのちのたぎり まじらいて あとみえざるも いにしえおもおゆ
たまきはる 命のたぎり 交らひて 跡見えざるも 古へ思ほゆ
(ほとばしる命の流れが、どこでどう交わっているのか、軌跡はわかりませんけれども、昔から今に連なる、私たちの縁がしのばれます)
女は、人並み優れた魂を授かり、自分でもそれを知りながら、何をしていいのかわからずにいた。
もろかみの めぐみたまえる いにしえの みたまのふゆを うけしいもわや
諸神の 恵みたまへる 古への みたまのふゆを 受けし妹はや
(あなたはほんとうに、神々の恵みの御霊を、降る星のように受けた、古い魂の持ち主です)
男と女は、何気ない所作で、互いの価値を見抜いた。
さちみたま うけてあれにし ひとにあれば いもよおんみを いつくしむべし
幸み魂 受けて生れにし 人にあれば 妹よ御身を 愛しむべし
(神々の祝福のみ霊を受けて、この世に生まれてこられた人ですから、あなたはご自分を大事になさらねばなりません)
たまきわる いのちのたぎり まじらいて あとみえざるも いにしえおもおゆ
たまきはる 命のたぎり 交らひて 跡見えざるも 古へ思ほゆ
(ほとばしる命の流れが、どこでどう交わっているのか、軌跡はわかりませんけれども、昔から今に連なる、私たちの縁がしのばれます)
女は、人並み優れた魂を授かり、自分でもそれを知りながら、何をしていいのかわからずにいた。
もろかみの めぐみたまえる いにしえの みたまのふゆを うけしいもわや
諸神の 恵みたまへる 古への みたまのふゆを 受けし妹はや
(あなたはほんとうに、神々の恵みの御霊を、降る星のように受けた、古い魂の持ち主です)
男と女は、何気ない所作で、互いの価値を見抜いた。
さちみたま うけてあれにし ひとにあれば いもよおんみを いつくしむべし
幸み魂 受けて生れにし 人にあれば 妹よ御身を 愛しむべし
(神々の祝福のみ霊を受けて、この世に生まれてこられた人ですから、あなたはご自分を大事になさらねばなりません)