日守麟伍の和歌(うた)日記 Ringo Himori's Diary of Japanese Poetry

大和言葉の言霊の響きを求めて Quest for the sonancy of Japanese word

『古語短歌集 花の風[読み仮名・現代語訳付]』第1巻から

2010年09月07日 | 日記
たまきわる いのちのたぎり まじらいて あとみえざるも いにしえおもおゆ

たまきはる 命のたぎり 交らひて 跡見えざるも 古へ思ほゆ(1-3)

(ほとばしる命の流れが、どこでどう交わっているのか、軌跡はわかりませんけれども、昔から今に連なる、私たちの縁がしのばれます)


もろかみの めぐみたまえる いにしえの みたまのふゆを うけしいもわや

諸神の 恵みたまへる 古への みたまのふゆを 受けし妹はや(1-4)

(あなたはほんとうに、神々の恵みの御霊を、降る星のように受けた、古い魂の持ち主です)


さちみたま うけてあれにし ひとにあれば いもよおんみを いつくしむべし

幸み魂 受けて生れにし 人にあれば 妹よ御身を 愛しむべし(1-5)

(神々の祝福のみ霊を受けて、この世に生まれてこられた人ですから、あなたはご自分を大事になさらねばなりません)


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