自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(6)~タンポポとホソヒラタアブ~

2019-12-23 | 昆虫と花

12月23日(月)。畑仕事をしているときのこと。土手に咲くセイヨウタンポポの花に,ホソヒラタアブがいるのを発見。ヒラタアブはさすがに耐寒性にすぐれています。

 

これを"虫の目"で撮影。虫の視線に立って脇や遠くの環境が見えてきます。横に群生する葉はヒガンバナ。田の緑はコムギ。

 

 

一つの花がすっかりお気に入りのよう。離れようとしません。

 

 

ついでに接写もしておきました。

 

 

吻先にピントを合わせました。蕊に触れています。ごちそうを味わっている様子です。

 

 

この冬は暖冬気味なので,ヒラタアブの姿をかなり見かけるのではないでしょうか。 

 


アキノノゲシとアブラムシと,ヒラタアブ(卵・幼虫)

2019-12-22 | 昆虫と花

更地に生えたアキノノゲシの花を見ていると,花の下辺りにアブラムシがたくさん付いていました。

 

ノゲシにアブラムシが発生しているのはよく見るシーン。アブラムシがいるのなら,当然ヒラタアブのにおいがしてもよさそう。それで見ていくと,すぐに卵と幼虫が目に留まりました。それもあっちに,こっちに。

 

卵に近づいてみました。

 

もっと近づきました。卵の表面が窪んでいるのは,もう孵化し終わったからです。卵の上側には幼虫がいました。

 

こんなところなら,幼虫は食糧には困らないでしょう。さて,この幼虫の正体ですが,先日見かけたクロヒラタアブのそれかもしれませんが断定はできません。

 


アキノノゲシに来たハエのなかま(続)

2019-12-21 | 昆虫と花

前回のハエと同じ時刻に見たのが次のハエです。

からだは一回り小さく,特徴がくっきり。胸部背面の線状模様,腹部の斑,からだ全体に生える剛毛。セマダライエバエかもしれません。

 

 

アキノノゲシはずいぶん助けてもらっています。 

 

夢中になって食餌中でした。そんなときはシャッターチャンスです。

 

 


アキノノゲシに来たハエのなかま

2019-12-20 | 昆虫と花

12月20日(金)。晴れ。

更地に生えた例のアキノノゲシに,ハエのなかまが訪れていました。イエバエ科なのか,クロバエ科なのか定かではありません。同定することより,今の時期にもハエが活動中であるという事実こそ肝心だと思います。

ハエのなかまは庭のサザンカにも訪れています。低温への適応がたいへうまくいっている昆虫だといえるでしょう。

今日見たハエを画像でご紹介します。からだは花粉まみれ。

 

 

真正面から撮るチャンスが巡って来ました。

 

全身を入れて撮りました。

 

側面から見ると,花粉の付着の様子が一目瞭然。

 

吻先に生える毛は相当な役割を果たしているのでしょう。

 

こんな至近距離から撮れるなんて,ハッピー!

 

アキノノゲシにはまだ蕾がたくさん付いています。これからどんな昆虫がやって来るか,注目しておきますね。

 


’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(4)~続 コバネイナゴ~

2019-12-19 | 昆虫

前回の撮影から数日後。再びコバネイナゴを見かけました。これは前のものとは別個体です。晴れた日だったので,鮮やかな色で記録できました。

 

 

冬,暖かめの昼間です。イナゴはじっとしていたり跳ねたり。静止しているときに急いで撮りました。

 

 

夜間はとても冷えるのに,このようにまだ生きているとはスゴイ話です。

 

 

麦田が広がります。農道を自動車が走り抜けます。 

 

 

雲一つない空が広がります。イナゴはなにを見て,なにを思っているのでしょう。

 


’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(3)~コバネイナゴ~

2019-12-18 | 昆虫

木枯らしが何度も吹いて,霜が何回も降りて,寒い冬に突入したというのに,まだコバネイナゴがいました。秋イナゴがたくさんくらしていた畑です。もちろん,寒さに襲われてこの変温動物の身にはかなり堪えているはずです。動きの鈍さでわかります。

 

畑の枯れ草の上を歩いていると,飛び出して来たのでした。

 

イナゴの季節が去ってゆきます。いのちを地中の卵に託して。

 


アキノノゲシとクロヒラタアブ

2019-12-17 | 昆虫と花

更地に雑草がはびこって,そこにアキノノゲシが数本立っています。茎先にまだ花を付けています。目立つ黄色です。

 

「もしかするとなにか昆虫が訪れているかもしれない」。そう思って,確かめていくと,予感が当たりました。

クロヒラタアブです。

 

蕊の花粉がからだに付着します。からだは花粉まみれ。体毛の先端にも付きます。

 

花の色が功を奏しました。今の時期でも,花と昆虫の持ちつ持たれつのつながりが成り立っています。 

 


’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(2)~セアカヒラタゴミムシ~

2019-12-16 | 昆虫

H公園の紅葉はどんどん進んで,葉はほとんど散ってしまいました。遊歩道を歩いていると,枯れ葉の上に甲虫がいるのが目にとまりました。わたしの動きに気づいたらしく,さっさと葉の下にもぐってじっとしてしまいました。そっと上の葉を取り除いて観察。それはセアカヒラタゴミムシでした。

 

落ち葉を棲み処にしてくらしているこんな昆虫がいることに,ハッとしました。冬は昆虫がいない季節ですが,葉や石にしたなどにひっそり潜んで寒さを乗り越えようとする生きものがいるのです。これは当たり前の話。だから,冬であっても生きものに出くわすチャンスが大いにありうるわけです。わたしはその“ありうるチャンス”を見逃したくないと思ってきました。

 

さて,セアカヒラタゴミムシはいたって警戒心が強い虫のようで,こちらの気配を感じた途端さっさと逃げようとします。とても足早になるので,よくわかります。そうしてまた葉の下に入ると,静止します。

伸ばすとなんと長い脚!

 

 

天敵の気配がしなくなるまで,“じっと作戦”に入っているようです。

 

冬は落ち葉の下が昆虫探しのポイントの一つになります。 

 


こんな大きなカブ,初めて

2019-12-15 | 日記

12月15日(日)。畑でカブを収穫。品種はふつうの聖護院カブ。

カブが発芽して生育していると安心していたら,これまでに経験したことがないほど害虫が異常発生。ほとんどが枯れるなか,これでは駄目だと思い例外的に農薬を散布。結果,なんとか持ちこたえて根が肥大。地上の葉をご覧になった近所の方が「何の葉やな。大きいなあ」とびっくりなさったほど。

今日収穫したカブは重さが2㎏。秤量が2㎏の秤に載せたら,針がちょうど一回転。これまでに経験したことがない大きさだけに,自分でも大驚き。

 

まな板に載せると,こんなにでっかい!

 

今季は野菜の価格が軒並み高めだとか。自家栽培でこれが食べられるのはほんとうにもったいない話です。昼,千枚漬けにしてさっそくいただきました。自然の恵みに感謝。

  


’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(1)~越冬前のクビキリギス~

2019-12-14 | 昆虫

畑の果樹園でクビキリギスを見かけました。クビキリギスは成虫で越冬する数少ないバッタのなかま。ここではときどき見かけるので,行く度に心掛けて目を向けていた昆虫です。

 

前方から見ると,触角がとても長いことに驚きます。大事な役割を果たしているのでしょう。

 

田にはイネの裏作としてコムギが植えられ,順調に発芽・生長しています。山々の紅葉が進み,間もなく木々は冬支度に入ります。