自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

’19 ~’20冬,虫の目写真シリーズ(6)~オオイヌノフグリ~

2019-12-28 | 

オオイヌノフグリは,「どうもこの名は人間が勝手に命名した,お気の毒な名」というわけで,別名なんともすてきなホシノヒトミの名を持つ草。夏は種子で暑さを越し,秋に芽生えて早春にわんさと開花する草。それが今,あちこちで花を付けています。

これは別に驚く話ではなく,ごくふつうの姿。ただ群落を形成するほどの勢いはありません。下写真は道端で見かけた花です。

 

春先の開花時はハエのなかまがたくさん訪れて受粉の手伝いをします。今はその助けを期待できません。ではなぜ咲くのかという疑問が湧いてきます。この花は他家受粉による結実が基本ながら,自家受粉もできるという両刀使いなのです。開花時に花粉が柱頭に触れてさっさと受粉完了。じつにしたたかな戦略の持ち主といえるでしょう。

 

ここにも咲いています。

 

 

可憐なホシノヒトミにが備える巧みに驚き入ります。