晩秋から初冬に移る頃,アキアカネは姿を消します。橋の欄干にオスのアキアカネが秋の日差しを浴び,名残惜しそうにとまっている感じ。よし,今度は後ろから接近してみようとチャレンジ。腹端がレンズ枠に上に乗るまで近づけました。
トンボは獲物が飛んで来るたびに舞い上がりました。しかし,ありがたいことにまた元に位置に戻って来るのです。そんなチャンスが続くうちに,もっと近づいてみました。
今度はレンズに腹端が触れ,柔かく曲がりました。なんともおもしろい!
これでも,トンボは迷惑がらないのです。
腹端がレンズに触れているとき,そっと押し上げるようにして撮ったのが下写真です。
風景全体の色が映えます。空,草木,橋,それに主人公のアキアカネが色を見事につくり出しています。それらが円形に凝縮され,すてきな絵になりました。