レモンの新芽がどんどん伸びていきます。すると,そこを狙ってアゲハが卵を産み付けに訪れます。古い葉や実にもときどきは産み付けるのですが,若い葉や枝が圧倒的に多いですね。その方が初齢幼虫の食欲を満たすのに合っていると,ちゃんと心得ているのでしょう。葉の匂いも,わたしたちの鼻には強烈に思えます。手で触れても,手が匂いにすっかり染まるといった感じなのですから。
卵を産み付けるといっても,一枝に,また葉一枚に複数なので,観察するにはとても都合がよいです。発生が似通っていて,ほぼ同時に孵化が始まるのでこころの準備ができます。
そんな観察から,ほぼ同時刻に撮影できた場面をご紹介しましょう。
その1。葉の付け根に産み付けられた卵です。出てしまう寸前に撮影開始。
アップでも撮っておこうと思って。
その2。中から穴を開けている段階から観察できると,慌てることはなし。
落ち着いてカメラを構えながら撮影できます。
その3。これはほぼ出終わった頃に撮影。やや離れているので,全体にピントが合いました。
このときは,一度に5個の卵を観察。内2個はタイミングを逃してしまいました。