自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

セツブンソウを訪ねて(1)

2023-02-19 | 

例年どおりのコースでセツブンソウを訪ねて自生地へ。この日は二つの集落を訪れました。

ここは斜面の群落。数日前に積もった雪がところどころに残っています。雪か雨の影響で,花弁に見える萼片はしっとりと湿って透明感が出ていました。朝なので,陽がまだ当たっていません。

 

右上から光が広がります。

 

光がパッとあたります。萼片の表面の凹凸がやわらかに見えます。

 

真逆光下で撮りました。雪の塊りがわずかに向こうに見えます。こういう環境にセツブンソウは生えています。

 

この群生地はパラパラとあちこちに花が咲く程度の規模です。華やかなほどに群生するには相当な年数,保護の手が必要のようです。

 

セツブンソウを訪ねる旅は年中行事になりました。

 


キカラスウリの実との出会い

2023-02-19 | 植物

カラスウリの実の色は真っ赤。キカラスウリのそれは文字どおり黄。このキカラスウリの実が公園の木からぶら下がっているのを発見。冬なので,枯れており,黄色の名残りはなく地味な褐色に変わり果てています。

 

わたしはそれまで実物を見たことはなく,今回が初めてだったので大層感動しました。くわしく調べているうちにキカラスウリの根はその昔,あせもに使う天花粉(てんかふん・天瓜粉)の材料になったことを知り,このことも感動。「ほっ,ほーっ!」ですね。なにしろ,わたしが小さな頃に使っていた経験があったものですから。さらに種子も根も漢方薬になるとのこと。

 

実はからからに乾いているので,片手で軽く握ると,バリバリッという感じで壊れました。中には種が。種子のかたちはカラスウリのそれとはすっかりちがっていて,見たことがなかったら想像できないでしょう。わたしがそうなのです。とりたてて変わったかかたちではありませんが。「へぇーっ!」と思うすがたです。

 

きれいに洗って,カラスウリと同じように播種してみようと思っています。どんな芽生えが観察できるかな。