サザンカの花にいるツマグロキンバエの顔写真を撮りました。
ツマグロキンバエは活動的で,なおかつからだが小さいので,接写はたいへん。ワーキングディスタンスをある程度長めにとれる長焦点距離レンズがあるなら,まあ,なんとか写せるでしょうが,細かなところま写し込むのは大苦労。そうかといって,短焦点距離の接写レンズでは細かなところがシャープに撮れるものの,被写界深度が極端に浅くなってしまいます。
今回は,お手軽撮影に徹してコンデジでワーキングディスタンス2,3cm程度まで迫ってみました。晴れた日でしたが,そのときは雲で太陽が急に陰り気温が下がりかけました。肌寒く感じるほどだったので,昆虫の動きが鈍くなるのは当たり前といえば当たり前です。そんなことも念頭に置いて敢えて訪花昆虫を探していくと,ツマグロキンバエがいたというわけです。まったくラッキーでした。
じっとしているので,ほんとうに慎重に撮影開始。幸いはじめはまったく動きません。左右の複眼が離れているのでオスとわかります。からだの表面に花粉が付着しています。
じっとしています。お陰でさらに近づけました。
なにを思ったのか,口吻を伸ばしました。
ツマグロキンバエはとてもきれい好き。前脚を頭部に当て,掃除を始めました。このぐらい個眼が写り込むと上々です。
場所をすこしだけ移動。
以上の写真はもちろんトリミングなしです。注意深く近寄ればうまくいく場合があります。辛抱強く接写にチャレンジしようとする心掛け次第で,チャンスが巡って来るように思うのです。次はいつになることか。