自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

富士遠望

2013-11-18 | 日記

11月18日(月)。

所用があって,日帰りで東京に行ってきました。この日,東京は雲一つない快晴。気温は高めで,最高気温20.1℃。風が強く吹いていましたが,快適な天気でした。

朝,新幹線の車中から見えた富士がなんとも見事でした。思わず,「わぁーっ!」と呟いていました。雪を頂いた山頂が,薄雲の上からすっくと突き出ていました。よく見ると,稜線がうっすら裾野まで確認できました。あの頂きに,20年前に登ったことが懐かしく蘇ってきます。何しろ,酸欠で体調を崩してしまったのですから。 

 

夕暮れ時,立ち寄った親戚宅の二階から富士の山頂を見ました。西日を受けて,鈍く光る姿はやはり雄大さを感じさせました。 

 

東京なんてめったに行けません。今日の天気に感謝。大自然からの贈り物に深謝。世界文化遺産に登録された年の秋,こんなすてきな姿が遠望でき幸せでした。

 


ハナバエのからだ

2013-11-18 | 昆虫

ツワブキに来たハナバエがとても印象に残ったものですから,しっかり写真に撮っておこうと思いました。というのは,丸一日そこにいて,ほとんど動かず,動いても同じ花だけ。辛抱のいいことです。寒いので,動きが鈍いと解釈すればそのとおりなのでしょう。

 

からだのあちこちに,花粉がしっかり付いています。 背中にも付いているのですから,オシベを掻き分けるようにして好物を口にしたと思われます。

 

頭をこちらに向けたときに, タイミングよく撮れたものが下写真。これはもう,“仮面ライダー”ですね。

 

トリミングして目を拡大してみると,個眼がきれいに並んでいるのがわかります。 ふしぎなほど整然と配列されています。

 

時々,口吻や脚をきれいにする行動が観察できました。脚を真っ直ぐ前方に伸ばして,入念な手入れです。動作を見ていると,ハエ自身としてはとても清潔好きなようです。なにしろ味覚がしっかりはたらいて,そうして栄養分がしっかり口にできないとお話になりませんから。 

 

ハナバエがぐるっとからだを回しました。肛門がこちら向きになった一瞬に撮ったのが下の写真です。毛で覆われてたいせつに守られています。斑点模様も立派なものです。 

 

見ていると,突然肛門から透明な液体が一滴排泄されました。時々見かける風景なのですが,ゆっくりした動作の中でこそ,味わえる一瞬です。わたしには衝撃的な写真となりました。この液はいったいなにものか,さっぱりわかりません。無駄な液体を体外に出しているのでしょうから,マアいってみれば,オシッコなのかもしれません。病原体が詰まっているのでしょうか。 

 

じっくり観察してはじめてわかる生態・しくみといったものがまだまだ隠されているのでしょう。 わたしにはそれが見えていないだけでしょう。そう考えると,観察の魅力が尽きることはありません。