昨日の続き。
夕食として食べているモノは。
適当(笑)
朝と昼は、既述のとおり、ほぼ同じモノを食べ続けているが、夜は、スーパーの陳列棚で気に入ったものを買ってストレス解消としている。
よく欧米では「コールドミート」と呼ぶ、調理の手間をかけないおかずだけの朝食であったり、夕食であったり、ただ冷蔵庫から出してきて切って並べる1食というのがある。
感覚としてはそんな感じである。
よく買うのは、刺身盛り。都合よく、好きな刺身がシメ鯖やカツオ、イカといった安価な部類なので、20時前後のスーパーであれば1パック300円以内で買える。
茹でダコもたまに買う。
ボイルヤリイカという、指ほどのサイズのイカも気に入っている。
総菜コーナーの「鶏肉焼」や「豚キムチオムレツ」なんかも頻度多し。
へたりこみたい程の疲労している日は、チーズの塊。
逆にヤル気一杯で夜を迎えられた日は、好物の「タイやハマチの頭」を買ってきてボイルし、3匹分くらいの頭からホジホジと身を取り出して食べる。
夕食のメインはこんな感じである。
野菜は、できればカットして売っている千切りキャベツが望ましいのだが、遅い時間だと売り切れている事も多い。
そういう時は、無理しない(笑)
続ける事が大事なので、自分の気持ちを最大限尊重し、面倒くさいことはしないのだ<どれだけ自分に甘い…
そう、自分のような高度肥満よる高血糖(及び高血圧並びに肝機能障害、高脂血症、多血症、腹囲オーバー)患者に最も重要なことは、「続けられること」なのだ。
昨夜、人気テレビ番組で、栄養学的に1975年の日本の食事が最も理想的だ、という特集を見た。
それより前の日本の食卓は、品数が少なく、ご飯をたくさん食べるためにおかずの塩分が高かったそうだ。
そしてそれより後の日本の食卓には、世界中の食品が入り乱れるようになり、脂質が急増したために、理想としては、和風の食卓でありながら品数が多くなった1975年が良いらしい。
つまるところは、たくさんの食品をとりなさい、ということらしいが、自分の感想としては、それを続けられる現代人は、選び抜かれたスーパーエリートか、専業主婦というステータス(今やステータスである)くらいしか、無理であろう。
一般的な糖尿病の治療食(いわゆる80kcalの食品交換点数を覚えて組み合わせていくカロリー制限食)なんかのやり方を見ていると、これはもう、絶対にできない人のほうが大多数だと思える。
実際にはできないことを「正しい事だから」と、自分はやらずして患者には押し付ける(そして説教の嵐)。
糖質制限という食事のとり方に、賛否両論あることは承知で、自分は自己責任で取り組んでいる身だが、思うに、グダグダな患者であれば、できない事を強要する「完璧食事療法」よりも、やりやすい方法でそこそこの血糖コントロールが可能な「限りなくグレーだけど今はシロな食事療法」の方が、本人のためになると思う。
患者だって人間だ。
楽ちんな方法で血糖コントロールを褒められたら、
「こんなことで血糖値が上下するのか。もうちょっと勉強してみるかな」
「を、ちょっと頑張って運動もしてみるか」
「をを、もっと良い数字を出して褒められてみたい」
となっていく割合は相当あると思う。
患者は数値やデータではない。生身の人間だ。是非、患者をたぶらかす人心掌握術を糖尿専門医師には長けて頂きたい。