真夜中の血糖

どうやってケムニマコウか煩悩ちう。

コウベを垂れる

2015年04月23日 | 真夜中の血糖バナシ

職場で、自分が今のポジションになって右も左も分からなかった時、社内の裏システムをあれこれと教えて助けてくれた女性が居た。

その人も、自分と同じように産業医の追求の手が伸びており、実は妊娠糖尿病からそのまま糖尿病になってしまったのだ、と教えてくれた。

彼女は自分と違って、ちゃんとクリニックに通い、主治医のコントロール下において生活している。

しかし、産業医はその状態に納得せず、追求しまくるのであった。

その話をしてくれた時、自分は、彼女に「糖質制限という方法で、血糖値をコントロールしている」とは言えなかった。

何故なら、糖尿病について学べば学ぶほど(当たり前のハナシであるが)人間は一人ひとり違っており、治療の効果も(加えて云うなら害になる行為も)人によって違うからである。

自分は、ただ高度肥満で糖尿病になっている状態だと考えるのが妥当な、糖質制限後のデータが出ているが、彼女のインスリンホルモンの状態は、糖質制限で血糖値が劇的に変化するような状態なのか?

彼女に腎臓機能の衰えがあったどうする?

投薬治療と並行して糖質制限して、低血糖で倒れた時に頭を打ったらどうなる?

絶対に産業医の追求から逃れてみせる、という強い意志がないまま、糖質制限に挫折してしまった時の、精神的な落ち込みが激しかったら?

糖質制限というのは、追い詰められた人間が他の代替手段もなく、自己責任で、覚悟を持ってやる実験行為なのだなぁ、とつくづく思った。

自分のことを考えてみても、もしも病気宣告時の血糖値が、境界型であったり、Hba1Cでいうと7~8%程度であったなら、いきなり糖質制限に踏み切ったかは怪しい。

初発血糖値300オーバー、Hba1C13%オーバーという、もう他に手段もへったくれもない崖っぷちだったから、糖質制限するしかなかったのである。

そして、幸いにも、自分のカラダは未だ、糖質制限という努力に応えるだけのチカラが残っていて、加えて、食後30分目にめがけた30分間の足を使った運動というのが(恐らく劇的に効いて)GA値を18台にもっていくことを可能にした。

ものすごく幸運な患者だったのである。

そういう事が今ようやくにして分かってきたところである。

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