ここまでブログを読んでくださった糖尿人の皆様…
「なんや、オレサマ自慢バナシがしたいだけやないけーっ」
って、思いました?
…思いましたよね!?
思い出してください!
一番最初のブログを!!
自分は、かつて、運動してみたら血糖値が半減しちゃって悪ノリ成功体験を体得したが為に、血糖値300オーバー、hba1c13オーバーという驚異の数値を叩きだした、懲りない人間なんですよ!
また、やりますよ…
絶対、また血糖値数倍に増やして、製薬会社に利益をもたらし国家財政に破綻の圧迫をかける、未来の糖尿末期患者がここに居るんです…
だから、このブログに、自分がやっている糖質制限と、運動の内容を、記録していこうと考えました。
モチロン(というか、こっちが本命の)血糖値も記録する…しかナイ…よな…
はぁ…
オレサマどうだ!な話は今日で終わりです。
明日からは謙虚な気持ちで、地味な取り組みを記録していく所存でありますので、ご指導ご鞭撻よろしくお願い申し上げる次第でございます。
…でもね。
あのね。
自分、もう浮世の義理は全て果たした身だから(被災という思いがけない事態で、親孝行も有りえない規模で果たした)、いつ死んでもいいのです。
だから、糖尿患者の平均余命が短いと知っていた自分は、これで早く死ねる、とさえ思ったのです。
しかし、世の中はそう甘くはなかった。
自分のカラダは、会社のモノなのです(爆)
不健康な人間はクビを切られ、生きてく原資を得られなくなる…
血糖値下げるのに、こんな強烈な動機はありませんて!
GAという検査で過去2週間程度の血糖値を知ろう、という鼻先の人参作戦。
ホントの人参は、糖質制限中は食べないことにしている。ユルユル糖質制限ならば食べても問題ないが、hba1cが13%を超えていたような人間には、本気で血糖値下げるつもりであれば、人参は(玉ねぎなんかも)禁忌である。
結果、自分のGAは「18.5」だった。
GA 18.5 =( HbA1C=GA×0.245+1.73 )=hba1c 6.2625
マジすか!?
糖質制限88日間で
hba1c 13.3 → 6.2625
!?!?!?
虚構の世界と云われても仕方のない落ち方である!
(お得意の「ちなみに」で云うと、産業医が示すところの正常数値は6.2以下である)
自分は、なんでもカタチから入るタイプである。
外堀から埋めていって、最後の最後に王手の性質である。
理論武装は整った。
主治医との約束一か月は始まった。
糖質制限(ナニを食べてるかは後日書くとして)、運動(ナニをジタバタしてるかも後日書くとして)、一か月は長い…
その間、ナニを心の支えに…
そうだ!GAの数値を検査してもらおう!
職場の健康診断で出てくる血糖値の検査項目は「hba1c」であるが、血糖値の検査としては「GA」という種類もある。
これらの検査項目の違いは、平たくいうと、
●hba1c … 期末試験
●GA … 週末ミニテスト
こんな感じである。
前者が過去1~2か月分の血糖値の状態を表すのに対して、後者は過去2週間分程度の血糖値の状態を知ることができる。
今、糖尿患者を右に左にさせている数字は、主にhba1cであるが、短期的な努力の結果をてっとりばやく知るにはGAのほうが良い、とネットに書いてあった。
GAだ!GAこそが、自分にとって鼻先の人参だ!
GA測定を半月後に定め、自分は糖質制限の食生活及び食後30分目めがけてぶつける30分間の運動に、必死にくらいつくのであった。
試しに始めたユルユル糖質制限は、2か月間半で、自分の中性脂肪値を見事に半分にさせ、空腹時血糖値185、hba1c9.7%のご神託が下ったのであった…
血糖値318→185
hba1c13.3→9.7
血糖値の他にも「全然ハナシにならへんでー」と産業医に言わしめた、他の検査項目も、八割がたの項目で標準値を付けよった。
ををををを。
もちろん、これ、糖尿病の診断を受け入れて大人しく治療の列に並んでいるヒトには分かると思うけど、まだまだ全然ハナシにならん数値ではある。
主治医も、検査の結果、インスリンの分泌状態も良くて、生活態度が大きく治療に効果を上げていることは分かったが、今の投薬は昔と違ってよくなっているから、薬を併用してみないか、と提案があった。
しかし未だ適当な糖質制限を始めて二か月半である。
ちゃんとやって運動も組み合わせるから、あと一か月待ってくれ、主治医様。
そうお願いすると、あっさり解放された。次の採血は一か月後である。それが悪ければ、投薬やむなし。
その危機感たるや(特に財政面において)強烈で、2か月半のユルユル糖質制限をすっぱりやめて、ちゃんとした糖質制限 + 食後30分目にめがけた運動30分間の生活に突入である。
糖質制限と食後30分目にめがけた運動
これらで2か月は様子を見てくれる医師でないとダメである。
糖質制限、実は診てくれる医師は数すくない。業界のツマハジキモノらしい。ネットさまさまの時代なので、糖質制限診療のネットワークを辿ると、運よく通える場所に専門外来を見つけた。
初診の予約が要るか(予約すると時間短縮できるかどうか)尋ねようと電話をかけてみたところ、診療時間帯なのにその医師本人が電話に出てきて、ほかのクリニックでは有りえないハナシやな…と思いながらも短い会話で、「この医師、ものすご人格者やんか」と感じた。
達観されていらっしゃるのである。
ここ、通おう。
こうして主治医が決まった。
職場の健康診断後、主治医へ出頭するまで、約2か月半。なんとなくユルユルの糖質制限をやっていて、2か月半たったところで、ブログタイトル下にあるように「治療結果もってこないなら、出勤停止」の通牒があり、いよいよ主治医のところで検査を受ける自分であった<遅っ
本当なら入院レベルである。
そうでなくても投薬開始である。
しかし、昨日の内容でも触れたが、被災した親元の再建を担う経済状況の自分には、医療費の余分は出せない。無い袖は振れないのである。
ではどうすれば敵と戦えるのか。
前回は、なんとなく「運動すればいいのだろう」とばかりに毎晩7kmを徒歩通勤して、正常値になってしまったけれど、今回は中高年から初老への甘酸っぱい道のりに居る自分なので、運動だけで色々な事が解決できるとは思えなかった。
華麗なる加齢。パソコンでも一発変換。トシには勝てぬ!
今回は、血糖値が上がる仕組み(下げるには、まずは上がる理屈を知らねばならぬ)+コストパフォーマンス順による取り組み方法の選択肢を徹底的に(ネットで安易に)勉強してみた。
それと、勉強の結果わかったのであるが、自分は今、空腹時血糖値318、hba1c13.3%もあるのだから、通常の健康人に向けた健康談義は通用しないのである。
ちょっと健康からハズれかけた人々の健康談義も「猫に小判」である。
もうすでにそんな状況ではナイ。
この数値は、一回急激に下げる必要がある、と納得した。
そうなると、ネット上では最強の理論として「糖質制限」の選択肢が展開されている。
血糖値を上げる食品は栄養学的に糖質とよばれるモノだけ、だから食事から糖質を減らしましょう、という趣旨。
長期的なエビデンスが無い等、専門医でも賛否さまざまな治療法だが、自分の今の血糖値を鑑みるに、「長期的な安全性が…」とか言ってる段階ではナイ。明日にでも死ぬかも(さすがにそれはナイか…来年くらいに死ぬかも?)
まずは糖質制限で「糖尿かもしんないから検査受けて」と云われる程度にまで、血糖値を下げようではないか。
あ、ちなみに。
ホントにちなみに、なんであるが、自分の場合は血糖値がハイホー過ぎて、糖尿患者がよく話題にする「ブドウ糖負荷検査」とか(若干、憧れ…)、全くしてません。
だって。負荷なんかかけたら星が飛ぶほどの高血糖を叩きだしているから、検査ナシの秒殺で確定診断が下った例ですな…
糖質制限については、江部医師および「あらてつさん」という人のブログを中心に勉強し、amazonの中古で理論の本とレシピの本と、あとはどの食品にどの程度の糖質が含まれるのか、江部医師監修で辞書のような小型ハンドブックが編まれているのを購入した。
この糖質量を知るハンドブックは秀逸であった。1食相当の量に含まれる糖質量を何度も見ているうちに、暗記してしまったくらい、お気に入りの一冊である。
しかし、最初にも書いたが、自分は最早、将来ある30代ではなく、甘酸っぱい初老への道をたどる中高年後半である。
糖質を制限するだけで、若い人たちのように、カラダが素早く反応するだろうか…
そこで、上がってしまった血糖値を下げる理論も併用することとした。
それは、食後30分頃から上がり始める血糖値に合わせて、歩くか、昇降運動するか、太腿上下運動する時間を30分間狙い撃ちのようにもってくる、という方法である。(続く)
その時は、一週間分の食事を全て表に記入して再受診→生活指導をすると言われた。
しかし、若かった頃(30代)、自分はエスニックな生活を(日本国内において)目いっぱい満喫しており、食事の表の7割が、医師も看護師も「見た事も食べた事もない」メニューで埋め尽くされ…
って、わざとそうしたフシがある。
ともかく、産業医もその付属看護師も、デリカシーの無さではピカイチで、他に頼る医師がたくさん居てた自分は、他の病院で血糖値を監視してもらうことにした。
その時、若かったので(30代。しつこい。でも重要なポイント)、通勤で電車に乗っていた5駅7km(都会なのでこんなもん)、毎晩歩いて帰る事2カ月。
hba1cはたった二か月で5%ジャストになっちゃたのよ!!
これ、糖尿病の診断を受け入れて大人しく治療の列に並んでいるヒトには分かると思うけど、こういう成功体験はとても危険です。
若かったから、30代の勢いで、運動すれば正常値になってしまった。
天狗。
をらをら。
どけよ、血糖値を克服したオレサマ通るぜ(爆)
実際、医師からは「何をどうやってこんな数字になったのか、インタビューさせてくれ」いうて申し込まれたくらいである。
あれから幾星霜…
言い訳(これも、糖尿病の診断を受け入れて大人しく治療の列に並んでいるヒトには分かると思うけど、言い訳は糖尿人の金看板!)云わしてもらえば、中高年になってから親元が被災してしまい、その再建を担っての経済活動が自分の身にのしかかり、加えて98歳の家族の介護も始まり、そして無事に逝かせたと思ったら、残る老齢の親たちが「離婚だ!離婚だ!」と騒動勃発…
ハッキリ言って、自分の生活ほとんどナシよ(涙)
働いて、実家の面倒みて、自分の時間は寝るのと食べるのをするだけ。
ハイ、職場の健康診断で空腹時血糖値318、hba1c13.3%、このまま治療せえへんつもりなら出勤停止処分くれてやる!と最後通牒突きつけられました…
…。
…ちなみに。ホントにちなみになんですが、家族の一人が糖尿外来やってます(爆)
身内、医療関係者だらけ。
えぇやん、ちょうどよかったやん?
あまーいっ!!
親族一同、糖尿の「と」の字にすら物凄い憎悪の波動がバズーカのごとく撃ち込まれる状況です。
「自己管理でコントロールする病気やからね、我々の側からそんな病気をほったらかしてる人間出すなんて」の思想が徹底しており、中世の魔女狩りですよ。
身内には絶対にバレてはならぬ。
絶縁されかねない(汗)
以上がお正月明けの状態であった。