真夜中の血糖

どうやってケムニマコウか煩悩ちう。

1型、2型、そして逆切れ

2018年09月09日 | 真夜中の血糖バナシ

どーも、プーカプカです。

 

台風だ、地震だ、と。やっぱり気持ちがザワザワしていたのでせうか。

落ち着きたい時は、ベイク。何か焼く。

ココア風味パン二種類のおさらいはコチラ。焼きおからパンのほうにカカオニブを入れて大人の味にしています。

 

オーブンに入れる時に、

 ココア大さじ2 + エリスリトール大さじ2 + 熱湯大さじ2

 

を混ぜたモノ(結構、シャバシャバな液体)を、生地の上から垂らしすと、もっとチョコっぽくなります。(そして何故か膨らみも増す)

 

チーズケーキ風おからパンの方は、元々はブログで濃い交流?を持つようになった1型患者さんを想定して、レシピを開発しました。

最小限のインスリンと、筋トレ、糖質量計算で、介護に育児に社会参加に仕事、圧倒される思いで見つめております。

 

このおやつを考える前、自分は、インスリン開発史の本を読みました。

それはアメリカで臨床に用いられるのですが、その時まで1型糖尿病を発症する=短期間で死ぬ、という意味を持つ病気だったのですね。

インスリンが臨床に応用される直前の患者は、なんとかその時まで命を繋ぐために、最小限のエネルギー(糖質とタンパク質をコントロールするという意味)で、1日700kcalとかで、完全管理の入院(そうしないと、食べてしまうから)、飢餓で死ぬかどうかのラインでぎりぎり命を伸ばしていました。

 

インスリン注射を待つ患者の中で、直前に死亡した幼い少年がいます。

生きるか死ぬかギリギリのカロリー数で制限される中、少年は、小鳥を飼いたいと希望します。

生き延びられるのか分からない入院生活、医師や家族は、せめてもの慰みに飼育を許します。

しかし少年は、飢餓の余りに、ある日小鳥の餌を食べてしまい、ケトアシドーシスで死亡してしまいます。インスリンが臨床に応用される、ほんの少し前の悲劇でした。

 

というような、生きるか死ぬかの病態である、1型糖尿病や膵臓手術者、ミトコンドリア等の遺伝由来患者、インスリン完全枯渇者と、そうでないもの(それを一般的に2型糖尿病というのであれば、敢えて2型糖尿病患者というのもヤブサカでは無く)、両者は全然ちがいます。

たとえ2型糖尿病の側で「闘病の内容は一緒じゃないか」「差別しないでほしい」と思ったとしても、絶対的に違うんだからしようが無い。

1型さんが「2型さんも同じ病気ですよ」と優しく仰ったとしても、それは、病を受容し、苦悩を乗り越え、心は乗っ取られずに、人生を自分のものとしていくための苦闘を決断した後の、あっぱれなお言葉だと存じます。

 

小鳥の餌を小さな指に掴み、それを口に押入れざるを得なかった、100年前の幼い少年。

今、自分は、多くの人の知見や実験を経て、投薬ナシで正常な血液検査結果を得る事ができる。

その出発点には、インスリン開発に間に合わなかった多くの死亡患者が居て、臨床開始初期の、そして医学の発達により次々解明される新たな事実を下敷きに、恩恵の雨あられを受けまくって、ありがたくも、ここに健やかに存在しております。

貴重で、欠く事の出来ないインスリンという薬を、自分なんぞの病態で無駄に使わせて頂く事の無きよう、死ぬその時まで生きてく。

 

そんなザワザワする災害続きの締めくくりとして、自分としたことが、何と云うことでしょう。

自分でも考えもしなかった、驚きの、ポチっとな。

楽天市場から

掃除機を買ってしまいました

(アファリエイトはやってません。勝手にリンクしてます)

 

この夏じゅう、人員不足に陥った職場でシステム改善を推し進めていたのですが、それは、作業が抜け落ちるとか忘れる、そして書類の整理整頓ができずにファイリングボックスが爆発する(2倍位押し込んでるから…)

そういった事は全て、自動的に作業していけば抜け落ちが無いように、整理が年度ごとに勝手に進むように、チーム中をばっさばっさと改善してたのです。

 

で、ひるがえって、ウチの中でいつも何かを踏んづけてギャッ!となってしまうのは、ササッと掃除機をかけるシステムが欠落しているからだ、と。

四十肩の右手でもシャッと持ち上げて、1秒でウィーンと稼働し、半径3メートルだけでも吸い込んで、パッと元に戻すと、また充電が始まる。

これを平日に5か所でやれば、常に大きなゴミは落ちてない状態が!?

 

で、なんで誰も居ない家のなかに、ゴミやらホコリやらが散らばってるのかっていうと。

それは。

一人暮らし経験者なら分かると思うのですが。

 

そういうもんやねんっ←逆切れやめれ

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5 コメント

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糖尿病 (あむちゃん)
2018-09-09 23:43:07
初めまして。19歳の1型糖尿病患者です。6歳の時に発症してもうすぐ13年が経ちます。当時と比べると、血糖測定とインスリン投与の仕方が全く変わり、大分楽になりました。ただでさえインスリンのおかげで生きられているのに生活のしやすさまで考えてくれるのは嬉しいものです。
不治の病である糖尿病が治る日が来ることを信じて、ここまで育ててくれた両親、主事の先生方、看護婦さん達に感謝しながら生きていこうとブログを読んで思いました。
返信する
糖尿病 (だい)
2018-09-10 16:11:13
はじめまして。1型治療歴20年の患者です。
日記に出てくるインスリン開発史にとても興味を覚えたのですが、何という書籍かご教示頂けないでしょうか?
返信する
Unknown (管理人プーカプカ)
2018-09-10 22:11:49
どーも、プーカプカです。

1型患者さんに読んで頂いて、緊張いたしまする。
身を引き締めて参ります。(ぼよんぼよんだけど)

紹介した書籍は、日経メディカル開発から出版された
「ミラクル エリザベス・ヒューズとインスリン発見の物語」
です。
新潟市医師会会報の紹介が親切です。
http://www.niigatashi-ishikai.or.jp/newsletter/my_library/20130423100.html

思春期にインスリン注射を開始し、その後は全く普通の人生を送った女性の話しですので、大人だけでなく、あむちゃんのような、人生これからの方にもお薦めです。
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アマゾンで (団塊しっぽ)
2018-09-11 04:49:15
おはようございます。
ご紹介いただいた本、近隣の図書館にはなかったのですがアマゾンの古書が安かった(送料込みで500円弱)ので先程注文しました。
いつもありがとうございます。
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ありがとうございます。 (だい)
2018-09-16 23:22:56
管理人さま、ご丁寧に書籍の情報有難うございます。読んでみようと思います。
Ⅰ型もⅡ型も正確で新しい知識を身につける事か身を助けると思っています。
お礼が遅れて申し訳ありません。
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